40代は公私ともども他人に振り回され、時間を奪われることが多い年代。人生も後半戦に突入すると、残された時間を自分のために有効に使いたいと考えるのは当然だ。そんなときに改めて考えたい、あなたの時間を奪う元凶とは?時間を奪う一つの避けがたい法則とは何か?シリーズ最新作『40代を後悔しない50のリスト【時間編】』から、一部を抜粋して紹介する。

【後悔リスト14】他人に振り回されがちだった

 Oさんは40代にさしかかったあるとき、残された時間が過ごしてきた時間より少なくなったことに気づいて、「人生も半分を終えてしまった」ことを自覚したそうです。そのときに初めて時間は有限であり、残された時間をできるだけ自分のために有効に使いたいという意識が目覚めました。

 40代というのは、それまでと比較すると格段に他人に振り回されることが多くなります。上司や部下、後輩、関係部門との調整、顧客対応だけでなく、プライベートでも親や子ども、あるいは兄弟姉妹に振り回され続ける10年です。

 もちろん、他人に振り回されるといっても、部下は簡単に取り替えることはできませんし、上司として育成やマネジメントは役割責任です。しかし、大前提として知っておきたい、時間を奪う一つの避けがたい法則があります。

 それは、時間泥棒はいつも身近のダメな人だということです。言い方を換えれば、ダメな人と付き合っている限り、あなたの時間は奪われ続けるということなのです。

 誰と付き合うかで、あなたの自分時間は増えたり、減ったり感じるようになります。仕事ができる人と付き合うと、自然とスピーディーに行えるので順調に進みますし、逆に仕事ができない人と付き合うと物事の決断が遅く、無駄な作業をするはめになったりと時間が必要以上にかかることになります。

 40代にとって生産性を上げる根本的な解決策の一つは、誰と付き合うかに意識的になることです。ビジネスは多くの場合、人間関係で回っています。人がアイデアやチャンス、あるいはあなたの成長のきっかけを運んできてくれます。