中国船領海侵犯に尖閣の米軍射爆撃場の活用を尖閣沖に中国公船が侵入。日本政府は抗議した(提供:第11管区海上保安本部/AP/アフロ )

連日相次いでいる
尖閣周辺への中国船領海侵入

 外務省のホームページをみると、中国船の尖閣周辺への領海侵入が連日相次いでいること、それに対する日本政府からの抗議が行われていることが書かれている。

中国公船による我が国尖閣諸島周辺の領海への侵入等(報道発表)(平成28年8月7日夕刻)
中国公船による我が国尖閣諸島周辺の領海への侵入(報道発表)(平成28年8月7日午後)
中国公船による我が国尖閣諸島周辺の領海への侵入(報道発表)(平成28年8月7日午前)
尖閣諸島周辺の中国海警船舶等に関する中国側への申入れ(報道発表)(平成28年8月6日午後)
尖閣諸島周辺の中国海警船舶等に関する中国側への申入れ(報道発表)(平成28年8月6日午前)
中国海警船舶による尖閣諸島領海への侵入等に対する抗議(報道発表)(平成28年8月5日)

 領海侵入の件数のみならず、その中国船の数は桁外れに多い。6日午前には中国海警局の船6隻が沖縄県の尖閣諸島周辺の接続水域(領海の外側)に入り、中国の漁船およそ230隻がその周辺を航行した。このように尖閣諸島周辺に大量の中国漁船等が押し寄せたのは、1978年4月の約100隻以上以来とみられ、極めて異例だ。

日本固有の領土である尖閣諸島
かつては中国も一切異議なしだった

 尖閣諸島について、日本固有の領土であることは歴史的にも国際法上も明らかであり、現に我が国はこれを有効に支配している。このため、尖閣諸島をめぐって解決しなければならない領有権の問題はそもそも存在しない。

 実は中国政府は、1895年の尖閣諸島の日本領への編入から1970年代に至るまで、日本による尖閣諸島に対する有効な支配に対し一切の異議なしだった。この間、尖閣諸島は、中国共産党の機関紙や中国の地図の中で、日本の領土として扱われてきた。