テレビには映らないオリンピック報道の舞台裏開会式翌日から街中はブラジルカラーのイエロー一色に

8ヵ国を話すマルチリンガル・新条正恵が、2016年リオ五輪に通訳ボランティアとして参加。4年後の東京大会でボランティアでの参加を考えている人たちのために、五輪ボランティアの仕事について現場から日々の様子をレポートする。大会が開幕し、通訳ボランティアの業務も本格スタートした。

リオの街はイエロー一色に

 リオ入りしてから約1週間。競技場付近では着々と開幕への準備が進む中、リオの人たちが世界最大のスポーツの祭典を楽しみにしている様子はなかったのが、開幕翌日から街や電車はイエローシャツでいっぱいになった。

 今日から私たちも初出勤だ。6時頃ホテルで朝食をとっていると、先日のベニュートレーニングであったトリプティート、他にも同じ制服を着たボランティア数人と会った。中国人のアイボリー、シーハン、ロシア人のヤーナはいずれも同じデオドロへ出勤なので、一緒に電車で会場へ向かった。ほとんどの競技は10時スタートなのに、7時過ぎにはすでに混み合っている。

 初日の通勤は全員1~2時間遅刻。今日から始まった交通規制の影響で、スタッフ用入り口の場所が変更となり回り道をするため、通勤時間が大幅に増えたためだ。それでも全員、試合開始の約1時間前には到着したので業務には支障がない。初日の混乱を想定して、早めの集合時間となっていたようだ。

チームの連携にはスマートフォンが役立つ

 私たちホッケーセンターの通訳サービスチームは、全員がWhatsappと呼ばれるメッセージアプリを使い、まめに連絡を取り合っているのでチーム間の連携はとてもスムーズだ。