ベトナム
2018年3月14日 中安昭人

ベトナムでバイクをネット通販で購入した結果は大正解だった!

ベトナムでバイクを買う【後編】

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公共交通が整備されていないベトナムでは、バイクが人々の足。新しいバイクを買うのは、まさに一大イベントです。日本で15年間の編集者生活を送った後、ベトナムに渡って起業した中安さんによる「ベトナムバイク購入記」の後編です。

●関連記事:ベトナムでバイクを買う【前編】

バイクの購入は、お店でなくオンラインで

 購入するバイクが決まり、私は、ホンダの正規販売店に行くつもりだった。ところが妻が、
「LAZADA(ラザダ)で買いましょう」
という。

「ラザダ」とは「東南アジア版・アマゾン」と言われているオンラインショッピングサイトだ。現在、マレーシア、シンガポール、タイ、フィリピン、インドネシア、ベトナムの6カ国で事業を展開している。

 ベトナムに進出したのは5年前の2012年。ベトナムの大手新聞「タンニエン」紙の記事によると約40%のシェアを持っており、ベトナムにあるショッピングサイトの中で、もっとも普及しているもののひとつだろう。
 
 取扱商品数は100万点を超えるという。ラザダは英語表示もあるので、ベトナム在住日本人にも活用されている。

 私は今まで「日用品が中心」というイメージを持っていたのだが、妻が「バイクも売っているわよ」という。日本のアマゾンでもバイクは売っているから、確かにベトナムのオンラインショッピングサイトで、バイクを売っていても不思議はない。

 バイクに関するエントリー数は約350。ここから更に、「ホンダ」「ヤマハ」などのメーカーや、価格帯、車種名などで絞り込みができる。。

「ホンダ・リード」で検索をかけると、30のエントリーが表示された。いろんな販売店が出品しているようで、同じ車種が異なる販売価格で複数掲載されている。また色が違うだけで値段が変わる例もあった。

 値段はどうか。ラザダでの最安値は、ホンダの正規販売店の価格よりも安かった。

商品を配送するラザダのバイク。オフィスビルの前などでは、注文した商品を受け取っているビジネスマン、OLの姿をよく見かける【撮影/中安昭人】
【撮影/中安昭人】

分割払いにしても手数料は無料

 買う車種は決めていたが、いろいろ見比べてみた。リアル店舗を回るのに比べるとオンラインショッピングは、はるかに楽である。
 
 例えば時間の制約がない。バイクはファミリーカーなので、決める時は妻の同行・同意が必須だ。ところが彼女は仕事が忙しく、帰宅が夜10時を回ることも珍しくない。当然、バイク屋は閉まっている。回れるのは日曜日だけだ。オンラインショッピングなら、例え深夜でも買い物ができる。

 訪問した店舗に自分が欲しいバイクがあるとは限らない、という問題もある。実際、バイクを購入してから、自分が買ったのと同じものが、いくらで売られているのかを調べてみた。ホンダの正規販売店を含む、いくつかの大型の販売店を回ってみたのだが、同タイプのバイクを置いている店はなかったのである。

「Tin Tuc」というベトナムのメディアによると、バイクの購入において複数の店舗(出品者)を比較する割合は、実店舗だと19%なのに対し、オンラインだと44%に増えるそうだ。それはそうだろう。これだけ簡単に比較ができるのだから。

 支払いはクレジットカードで、12カ月の分割払いにした。分割手数料はかからない。最近でこそ物価上昇率は抑えられているが、私はかつてのベトナムを襲ったハイパーインフレを経験している。「分割払いでも支払総額が同じ」というのはお得感・安心感が大きい。
 
 自宅まで無料で配達してくれ、購入後7日以内なら、交換にも応じてくれる。購入後のアフターサービスは、ホンダの正規販売店で購入した場合と同じ。ホンダの正規ディーラーに持ち込むと、最初は走行距離が500キロになったとき、その後は1000キロごとに定期点検が受けられる。

「ベトナムは、いつからこんなに便利な国になったのだろう」と感謝した。

ホンダの正規販売店。ホーチミン市内だけで約60軒の販売店がある【撮影/中安昭人】