海外の金融機関の特徴を理解する
2012年8月20日 

オフショアバンクの特徴を教えてください。

 イギリスの税法は属地主義で、非居住者(海外移住者や国外で働くビジネスマンなど)の金融所得には課税されません。

 こうした非居住者がイギリス国内の金融機関に口座を保有していると税務処理が面倒になるため、各銀行は近隣のタックスヘイヴンに相次いで銀行を設立し、預金や決済などのサービスを提供するようになりました。

 これがオフショアバンクの原型で、預金は親会社が100%保証し、決済手段としてATMカードやクレジット(デビット)カードが発行されたので、顧客はイギリス国内の銀行と同じ感覚で利用することができます。

 富裕層を顧客にするプライベートバンクとは違い、オフショアバンクはリテール(小口業務)が中心で、最低預金額も1万ドル程度からになっています。窓口業務や融資・資産運用は行なわず、その代わり預金金利を高くするなど、サービスの充実に努力しています。業態としては、インターネットバンクとよく似ています。

 オフショアバンクの最大の特徴は、米ドル・ユーロ・ポンドの主要通貨でVISAやMasterCardに連動するデビットカードが発行されることです。こうしたカードは全世界で使えるので、海外旅行の際にはとても便利です。

 オフショアバンクは顧客が窓口に来ることを期待していないので、口座開設は郵送で可能で、振替や送金などの資金管理はインターネット(もしくは電話・郵便)で行ないます。

 一部のオフショアバンクではファンドを販売していますが、通常は投資口座はなく、当座・普通・定期預金が中心です。資産運用の手段としては、証券会社・ファンド会社との入出金のハブ(中継地)として利用します。

<最終更新:2012/08/01>