ベトナム
2013年3月13日 中安昭人

ベトナムの若い男性はみんな“ミツグ君”!?
3月8日、「国際婦人の日」に見る男女の力関係

デートの費用はすべて男性持ち。当然、送り迎えも

 まず女性と一緒に食事に行ったりすると、基本的に支払いは男性。恋愛関係にある男女でなくても、男性が払うことが多いのだという。もともと、ホーチミンでベトナム人の友人と食事にいくと、「割り勘」をすることはあまりない。食事は「招待した人が払う」というのが原則だ。「男性がまとめて払う」というのは、その延長線上にあるのかもしれない。

 これが恋愛関係ともなると、当然、財政的負担はすべて男性側。だから彼女ができると男性は出費がかさんで大変である。

 支払いだけではない。席につくときは、男性が女性の椅子を引いてあげるのは当然。食事中も、よく見ていると、男性が女性に料理を取り分けている。それ以外にも、グラスが空になると追加を注文し、手が汚れるとウエットティッシュを差し出す、などなど男性は実に甲斐甲斐しい。そんなテーブルマナーにまだ慣れない頃、妻の友人と食事に行くと、私は料理を食べる暇がない。そこで会食の前には、腹ごしらえをしてから参加するようにしていた。

 デートの時の送り迎えも男性の仕事だ。女性の家まで行って、ご両親に挨拶をして、デートに連れ出す許可をもらい、門限までに家に送り届け、再びご両親にご挨拶して辞去する。私が妻と交際していたときは、必ずこのパターンを守っていた。しかしこの原則は崩れつつあり、日本と同様、外のカフェなどで待ち合わせをしてデートに出るというほうが、今は一般的だろう。

 ちなみに公共交通機関の発達していないベトナムでは、送り迎えはバイク。私の知り合いのベトナム人男性は、バイクを持っていなかったのだが、「彼女に恥をかかせてはいけない」と、デートのたびにバイクをレンタルしていたそうだ。

 日常生活でも、エレベータの乗り降りに関しては、女性が先。タクシーに乗るときは、男性がドアを開ける。重たい荷物は男性が持つ。などなど。

 このように女性に優しい男性は、フランス語起源の「gallant(ギャラン)」=「やさ男」という名誉ある「称号」を与えられる。

道路脇にこのようにきれいにアレンジされた花のバスケットが並ぶ【撮影/中安昭人】
花以外にも、いろんな「3月8日グッズ」が売り出される。盛り上がり方はバレンタインデーに勝るとも劣らない【撮影/中安昭人】