タイ
2014年6月4日 沼舘幹夫

タイ人たちはクーデターをどう捉えているのか

連日日本でも報道されるタイのクーデター。現地メディアの『DACO』編集部が、仕事仲間のタイ人たちに、その本音を聞いてみました。彼らはこのクーデターをどう捉えているのでしょうか。

 質問は、以下の2つ。

(1) あなたは「タクシン派」? 「反タクシン派」? その派はクーデター後、どうなると思いますか?

(2) クーデターの後、タイの将来はどうなると思いますか?

いい統治者は選べる

(1) どっち派と聞かれたらどっちでもないのですが、反タクシン派に賛同できることは多いです。これからもタイ国にとって役立つ人間になりたいと思う。私の考えですが、自分から国のために尽くしたり善行を積まないといい社会にならない。タイ国王の言うところの、「みんなはいい人になることはできなくても、いい統治者は選べる」。これは間違いないと思う。

(2) 政治問題は徐々に解決していくと思いますが、反対する人がいなくなることはない。今回のデモとクーデターで政治にあまり興味がないタイ人も興味を持てるようになったのはいいことだと思う。(女性・47歳)

反タクシン派はもう集まることはない

(1) 反タクシン派です。クーデターをやって、タクシン派の政府主要人物も排除されたので、反タクシン派の人たちはもう集まることはないと思う。今は軍が政府を掌握しているから、それをフォローするしかない。これでタイは絶対よくなる。デモもなくなると思う。

(2) 今は軍の政府ですが、すぐに新しい政府ができるでしょうから、心配はないです。新しい政府ができたら、タイの政治や経済もよくなると思う。(男性・40歳)

クーデターは一時的解決方法

(1) タクシンは嫌いですが、反タクシン派の意見に全部賛同しているわけじゃないんです。これからどうなるか私はわからないのですが、新しい政府ができたら、少しはよくなると思う。

(2) どうなるかは本当にわからない。でも、クーデターは一時的解決方法です。今後もし何も変わらなかったら、何回クーデターをしても、前と同じになるでしょう。両派の抱える問題を解決しないと歩み寄ることさえできないと思う。(女性・29歳)

どっちも自分のことしか考えていない

(1) どっちの派でもありません。両派の目的はわかっているんですが、私の考えでは、両方とも自分のことしか考えてなくて、ほかの人の言うことは聞かないから、現在の状態になっていると思います。

(2) クーデターの後も私は普通の生活を続けるだけです。国の発展を止めてはいけないし、進めていくしかないでしょう。タイ人も自国の政治に興味を持つようになったから、長い目で見れば政治はいい方向に行くと思う。(女性・25歳)

5月23日、ラチャプラソン交差点にてにて(以下すべて同じ)【撮影/『DACO』編集部】