フィリピン
2014年8月18日 志賀和民

“原発難民”の母子10人を案内するもっとも忙しい1週間

大満足のマニラツアー

 翌水曜日は、早朝からマニラツアーにでかけた。カーティマール・マーケット、イントラムロス、キアポ教会、ラスピニャスのサウスビラ・インターナショナル・スクール、退職者のお宅(2軒)、そして最後はグリーンベルトので食事で締めくくった。もともとはボニファシオの再開発地域グローバルシティに行く予定だったが、この日はポークバレル(議員の汚職の温床となっている制度)の抗議集会でEDSA通りが閉鎖され、大渋滞のためたどり着くことができなかったのだ。

 まずは朝一番、めでたくお出ましのウンチをクリニックに届ける。ただ2人の子がまだで、ツアーの途中で出たウンチをアイスボックスに保管して、翌朝クリニックに届けた。

 カーティマール・マーケットではおひとりのお母さんを除いて、食肉売り場の生肉の臭いがたまらず、中に進むことができなかった。これからフィリピンで暮らすとなるとこうしたマーケットで買い物できないようでは困るが、2~3年もすれば慣れるだろう。

 イントラムロス(旧市街)のサン・アガスティン教会(世界遺産)、カーサ・マニラなどを見学して庶民の街キアポに向かった。平日なのに人であふれる活気に圧倒されたようだ。

 ラスピニャスのサウスビラ・インターナショナル・スクールは(先にフィリピンに移住した)先輩のお母さんに案内を依頼したが、その間、子どもたちの面倒はキムの出番だ。学校が用意してくれた紙とクレヨンで1時間ほど遊んでいた。

学校の職員(左)も一緒になって子どもたちの面倒を見てくれる。フィリピンは子育ての天国だ【撮影/志賀和民】

 ラスピニャス、パラニャケはマカティに比べて住居費も安い住宅街で、お子さんを通わせる学校もいろいろあって、今回のツアーの目玉だ。そのため、ここに住んでいるお二方の住居も案内した。

 そしてボニファッシオに向かったのだが、前述とおり大渋滞で、スカイウエイのもっとも高いところから高層ビル街を眺望できただけだった。

 この日の締めはマカティにある高級ショッピングセンター、グリーンベルト。皆さん、思い描いていたフィリピンとの違いにびっくりしていた。そして、フィリピンにもこんなところがあるんだと、ほっとしていた。有名イタリアンレストランチェーンの「イタリアネス」で食事。一家族1000ペソ(約2300円)で料理の質、量ともに大満足。1日の締めくくりとして最適だった。

 翌木曜日は、車椅子でビザの申請に見えた方を半日ツアーに案内した。行き先はエルミタ・マラテ(車で通過)、イントラムロス、トンド(東洋一のスラム)、キアポなど下町中心だ。この方は前日に健診をしたのだが、やはりウンチが出なくて、翌々日の昼にぎりぎりで採取することができた。

キアポの門前町の屋台通りを車椅子で行く退職者、車椅子を押しているのは息子さんだ【撮影/志賀和民】

 その日の夜遅く空港で出迎え、金曜の午前中に健診を行なった夫婦は、今週7組目のお客さんだ。