タイ
2014年9月12日 沼舘幹夫

小さな「気になるぅ~」に答えてみました
バンコク生活素朴な疑問【交通・乗り物編・その1】

バンコク発ビジネス・生活情報誌『DACO』編集部が、タイに住む日本人たちの素朴な疑問に答えます。今回から3回にわたって、バンコク名物の大渋滞など、交通事情のなぞを解明します。

『DACO』の無料郵送サービスに登録している読者約4000人が参加する『DACOネット』に寄せられた、交通事情にまつわる皆さんから小さな疑問にお答えします。

Q:なぜ渋滞するの?

 バンコクはなぜこんなに渋滞するの? 巻き込まれると2時間以上ピクリとも動かないこともあるんだけど……?

A:タイ人のライフスタイルなども関係しています。

 ダコの顧問弁護士、ノパクンさんに意見を聞いてみました。

「一般的には、交通量が道路のキャパシティを超えたときに渋滞が起こります。バンコクは道路の幅や長さに比べて走行する車が多いので渋滞するわけですが、ほかにもバンコクならではの理由がいくつかあります」

1) 車が社会的ステータスに

 タイにおいて車は、便利な交通手段というよりも、まずその人の社会的地位を示すシンボルとして見られています。

 タイ人の多くは家を買うより先に車を買い、どんな近場でも車で出かけるため、交通量が増えるのです。特にある程度のお金持ちの家だと、毎日子どもを車で学校に送り迎えするのが常識です。そのため、学期休みになると一気に渋滞が少なくなります。

2) 街の構造と道路標識

 バンコクは古い街です。たくさんの細い路地が入り組んでいて、それが渋滞を引き起こします。

 たとえばラップラオ地区はかつては完全な住宅街で、住んでいる人が家に出入りするための細い路地しかありませんでした。それが今はオフィス街としても使われるようになって車の交通量が増え、その細い路地が渋滞を生み出しています。

 標識がはっきり表示されていないのも渋滞の原因です。制限速度の表示があまりないので、各自の裁量でスピードを決めて走ります。が、後続車はそれ以上に遅く走らなくてはならず、それが車を詰まらせることになります。

 また、「出口は200m先」といった表示も直前まで見えないため、急に車線を変更するので、後続車がそれに合わせて速度を落とさないといけません。

3) 交通法規

 タイには交通法規がちゃんとあるのですが、それが正しく運用されていません。運転手の多くが交通法規を尊重せず、矢印と反対方向に走ったり、停めてはいけない場所に車を停めたりして、それが渋滞の大きな原因になっています。

バンコクのソイ(路地)は行き止まりとなっているところが多く、大通りの渋滞を回避するための抜け道が少ないのも一因?【撮影/『DACO』 編集部】