橘玲の世界投資見聞録
2015年2月12日 橘玲

「半径200mで強盗にあう確率150%」「バスの乗客全員が強盗」
など南アフリカ・ヨハネスブルグの都市伝説は本当か? 
[橘玲の世界投資見聞録]

 ヨハネスブルグに行ってきたというと、まず間違いなく「危なくなかったですか」と訊かれる。それほどまでに、「ヨハネスブルグ=危険」のイメージは日本人のあいだで定着している。

 そのきっかけは、おそらく2010年の南アフリカワールドカップだろう。観戦ツアーに申し込んだサポーターは、インターネット上の「都市伝説」を目にして仰天した。

 あまりに有名なので知っているひとも多いと思うが、そのいくつかを挙げておこう。

・軍人上がりの8人なら大丈夫だろうと思っていたら同じような体格の20人に襲われた

・ユースから徒歩1分の路上で白人が頭から血を流して倒れていた

・足元がぐにゃりとしたのでござをめくってみると死体が転がっていた

・腕時計をした旅行者が襲撃され、目が覚めたら手首が切り落とされていた

・車で旅行者に突っ込んで倒れた、というか轢いた後から荷物とかを強奪する

・宿が強盗に襲撃され、女も「男も」全員レイプされた

・タクシーからショッピングセンターまでの10mの間に強盗に襲われた。

・バスに乗れば安全だろうと思ったら、バスの乗客が全員強盗だった

・「そんな危険なわけがない」といって出て行った旅行者が5分後血まみれで戻ってきた

・「何も持たなければ襲われるわけがない」と手ぶらで出て行った旅行者が靴と服を盗まれ下着で戻ってきた

・中心駅から半径200mは強盗にあう確率が150%。一度襲われてまた襲われる確率が50%の意味

・ヨハネスブルグにおける殺人事件による死亡者は1日平均120人、うち約20人が外国人旅行者。

 この「都市伝説」を、ガジェット通信が在南アフリカ日本大使館特命全権大使の小澤俊朗氏に見せ、真偽を確かめている。以下はそのやりとりだ(肩書きは2010年6月当時)。