インドネシア
2015年3月31日 アピ・マガジン編集部

バリ島のお正月「ニュピ」はホテルライフが最高!

バリ島の日本語フリーペーパー「アピ・マガジン」のアラサー女性編集者たちがリレー形式でリ アルなバリの今をレポート。バリ島の一大イベント「ニュピ」。外出は禁止され、電気も火も使用できない。そんななかでホテルだけは例外。この機会にホテルライフを楽しむバリ居住者も多いという。バリ在住4年のAOさんがレポートします。

3月21日に迎えたばかりのバリ島の元旦

 バリ島伝統の暦のひとつサカ歴(太陰暦)に沿って巡ってくるバリ島のお正月「ニュピ」は、毎年西暦の3、4月頃に訪れる。今年のニュピは3月21日(土)だった。

 ニュピ当日は外出、電気・火の使用、労働、歌舞音曲が一切禁止となる。空港までもが閉鎖され、バリ島全体が静寂に包まれる日だ。いつも聞こえるバイクや車のエンジン音が一切消えて、静寂に包まれるバリ島のお正月。この日はバリ人だけでなく、外国人旅行者を含むバリ島にいるすべての人が静寂のルールを守らなければならない(病人や赤ん坊がいる家庭を除く)。

 バリ人の友人から「ニュピは神様のお休みでもあるから人間は何もしてはいけない。神様がゆっくり休めるように、心配かけないように何もしないのだ」と教えてもらい、妙に納得したのを覚えている。

いつも人で溢れかえっているサンセットタイムのビーチにももちろん、誰ひとりいない。ニュピ当日、リゾート内から【撮影/「アピ・マガジン」編集部】

迫力満点!ニュピ前日の「オゴオゴ」

 ニュピを語るにあたって忘れてはいけないのが「オゴオゴ」。ニュピ前日の大晦日は、地下世界の神様ヤマ神が大掃除をするとされ、バリ島では地上に追い出された魔物に悪戯されないように悪霊をなだめる儀式が行なわれる。

 巨大モンスターの張りぼて人形「オゴオゴ」が神輿のように担がれ、賑やかなガムランの音と一緒に村を練り歩くのだ。

「オゴオゴ」の形はどれひとつ同じものはなく、ヒンドゥーの物語の一場面を再現したものやクスッと笑ってしまうようなユニークなものまで様々。村ごとのチームに分かれ手作りで制作されるこの「オゴオゴ」だが、制作にかかる費用にも驚きを隠せない。完成度の高いものだと150万ルピア(約14万円)、いやそれ以上の予算がかかるらしい。

 田舎のほうだと村人がお金を出し合って制作にとりかかるケースがほとんどだが、クタやスミニャックなどの主要観光エリアでは、見物客も多いことからスポンサーが「オゴオゴ」代を支払ってくれるケースも多いようだ。そのため観光エリアの「オゴオゴ」は田舎に比べ豪華かつ派手なのだ。

 当日はこの迫力満点かつユニークなパレードを一目見ようと世界中から観光客が訪れる。もし、この日にホテルに滞在しているのなら、ホテルスタッフに徒歩圏内で行かれる見学スポットを尋ねよう。パレード前から通行止めになるため遠出は禁物だ。

完成度の高いオゴオゴが登場すると歓声があがる。各村で1~数カ月かけて制作するそうだ【撮影/「アピ・マガジン」編集部】
小さめのキッズ用オゴオゴもある。みんなでお揃いのTシャツを着て気合い十分【撮影/「アピ・マガジン」編集部】