中国
2015年8月28日 荒木尊史

中国・天津大爆発 現地からのレポート
「突然避難命令が! オープンしたばかりの日本式居酒屋が危ない!」

1974年、鹿児島県生まれ。邱永漢氏に師事し、2005年より、チャイニーズドリームを夢見て北京で製パン業を営む荒木氏。北京で人気店となったラーメン居酒屋に続き、今年4月に天津にフランチャイズ居酒屋をオープンしたばかりのこの時期に起きた、まさかの爆発事故。SNSで交わしたやりとり、そしてその後の状況は?

 8月13日の早朝、いつものように携帯電話でSNSのメッセージを確認すると、ひとつの動画ファイルが送られてきていた。開くとどこかの大爆発の動画であった。以下のメッセージが実際のやりとりだ。

8月13日 早朝 携帯のSNSメッセージ

同僚A:爆発の動画ファイル
同僚A:大丈夫でしょうか……
同僚B:店は2大街、爆発は5大街
私  :近いな
同僚B:多分宿舎はもっと近いですよ

実際のSMSでのやりとり

 慌ててネットを開くと、爆発のニュースでもちきりであり、情報が錯綜していて、原因も含め何も分かっていない状況であった。

 実は爆発の現場となった天津の開発区に、今年の4月にFC加盟店という形で、居酒屋『とり鐵』をオープンしたばかりであった。上のメッセージのやり取りは、この『とり鐵』の関係者たちとのものである。ランチの営業もはじまり、ようやく軌道にのりつつある矢先の出来事であった。

4月にオープンしたばかりの天津『とり鐵』【撮影/荒木尊史】
『とり鐵』店内【撮影/荒木尊史】

 一部のスタッフが爆音に耳をやられて耳鳴りがするなどの被害はあったが、大きな怪我もなく店舗も無事であった。

 スタッフの宿舎は店舗より爆発現場に近く、ガラスが割れたり天井板が落ちるなどの被害が出たが、店が営業中で留守だったこともあり、こちらも人的被害は出ずにすんだ。

 店は爆発翌日の13日と14日も通常通り営業しており、お客様もふだんどおりお越しいただいていた。

付近のビルの入り口。割れたガラスの破片の掃除をする従業員の姿も
天井が落ちた従業員宿舎
同じく、従業員宿舎の天井