中国
2016年1月26日 金 伸行

「爆買い」はもう終わる!?
中国地方政府高官の発言から読み解く衝撃の事実

お金儲けの神様「邱永漢」人生最後の弟子で、2005年より中国四川省成都に在住。日本生まれの韓国人で、現在はグループ会社3社の社長兼取締役を勤める金さんが、昨年の流行語にもなった中国人の「爆買い」について考えます。

 日本のメディアでさんざん言われているように、中国の景気悪化や不動産バブル崩壊等々に関する事象は、中国で生活する私にも肌感覚として感じるところが多くあります。ただ、中国とその周辺で起きていることを包括的に捉えようとしても、その絵柄があまりに大きくてなかなか理解することができません。そこで、目の前で起きている現象から一つひとつかみ砕いていきたいと思います。

 さてさて、2016年の初回は、中国の爆買いがもうすぐ終わるという話です。

 日本政府の「ビジットジャパン政策」のおかげか、はたまた円安の恩恵で外国人観光客が増えただけかは知りませんが、年間の訪日外国人が2000万人を超え、そのうち中国人が500万人になった今、中国人の爆買いが凄まじい勢いなのはご承知のとおりです。

銀座で「爆買い」をする中国人からの団体客          Photo by 和田佳久

 台湾からも370万人が訪日しており、それを加えるとざっくり1000万人の中華圏の方々が日本で買い物をするのですから、日本経済への影響が無視できないのも当然です。

 さて、この勢いは続くのか? 伊豆や箱根の温泉旅館の女将さんも、秋葉原の電気街の店長さんもその答えを知りたいと思います。私の意見は……
「徐々にしぼんでいきます」

 でもこれは、中国人の所得が減ったり、国内の景気が悪くなるからではありません。

地方政府高官が伝えようとしたこと

 最近、とある日系百貨店の社長さんが、地方政府の高官からこんな話をされたそうです。

高官「最近は中国人が日本に行って爆買いばかりをしていますね」

社長「はい。中国国内の消費が減って、われわれ現地の百貨店も苦労しています」

高官「でも、もうすぐそれも変わると思いますよ」

社長「そう慰められても、私もサラリーマンですから、日本に帰任した2年や3年もあとに業績が上がってもどうしようもありません。目前の商売は変わらないでしょうから、私にはあまり関係のない話でしょうね」

高官「いやいや、そんなことはありません。変化はもっと早く起きるはずですよ」