アメリカシェアNo.1。元大統領や俳優など多くのエグゼクティブが愛用してきている補聴器の信頼ブランドがスターキーだ。補聴器修理会社からスタートした同社は、独自・独創の技術にこだわり、ユーザー本位の製品開発を続けている。 

スターキージャパン
ディレクター
金山正雄

補聴器を装用することに対する抵抗感は、洋の東西を問わないようだ。「自己に対して、オープンで合理的な判断をするといわれるアメリカ人も、補聴器を着けることには“スティグマ”、すなわち恥ずかしさのハードルがあるようです」と語るのは、スターキージャパンの金山正雄ディレクターだ。

 そのアメリカにおいて、元大統領や俳優、弁護士、医師、企業経営者など、エグゼクティブから絶大な支持を集めてきたのが、スターキーの補聴器である。

極限まで小さくした
見えない補聴器

 支持を集める理由の一つは、同社が補聴器修理会社からスタートし、オーダーメード補聴器メーカーとして市場参入した経緯にある。常にユーザー本位の姿勢を追求しアメリカで初めて、90日間の試聴期間、1年間の無償修理保証など、サービスの充実を徹底し、厚い信頼を獲得してきたのである。

耳あな型補聴器を、独自の技術で限界まで小さくし、より鼓膜に近いところまで入れることを可能にした。その結果、機能的にも見た目的にも、非常に快適な補聴器が出来上がった。
(*補聴器は、難聴によるコミュニケーション障害の補完を目的とする医療機器であり、耳鼻咽喉科医の診断のもとに購入してください)

 そのスターキーが、「着けていることを悟られない補聴器を」というユーザー、とりわけ軽~高度難聴者の期待に応えるために開発したのが「オトレンズ(OtoLens)」、別名「見えない補聴器」だ。補聴器でありながらレンズという名が付けられているのは、眼球にのせるコンタクトレンズのように、耳あなの奥にぴったりフィットし、見えなくなるからである。

 耳あな型補聴器を、独自の技術で限界まで小さくし、外耳の奥、より鼓膜に近い「第二曲がり」の内側に入れ込むことを可能にした。補聴器本体が「第二曲がり」を越えた場所に置かれるため、外から一見しただけではまず見えることはない。唯一の手がかりは、外耳の外にはみ出した取り出し用のテグスだが、近づいて注意深く見ないとわからないのである。

※1 2011年1月現在、自社調べ