旅を知り尽くしたJTBが発行する世界共通キャッシュカード「MoneyT Global」(マネーティー グローバル）。入金した日本円を海外で現地通貨で引き出せるこのカードは、企業の海外業務をサポートする新しいタイプのサービスとして注目を集めている。

 海外へ出かける際、「現地で使うお金をどういう形で所持していくか」は頭を悩ますテーマでもある。特に、ビジネストラベルの場合は滞在費だけでなく、業務上で必要となる経費も含め、多額の現金を携行することへの治安上の不安や現地通貨に換金する手間など、煩らわしさが付きまとう。

日本円が世界中の
ATMで現地通貨として引き出せる

 JTBの「MoneyT Global」は、日本円で入金すると海外で現地通貨を引き出せる新スタイルの世界共通キャッシュカード。JTBの指定するカード専用口座に日本円を入金（振込み）すると、海外約200カ国・地域に設置されている200万台以上のVisaやPLUSのマークがあるATMから、現地通貨を引き出すことができる。1枚のカードに対する入金限度額は1回100万円だが、必要に応じて追加入金できる。さらに、海外のVisa加盟店では残高の範囲でキャッシュレスで買い物が可能だ。

 ATMによる引き出しやショッピング利用時の為替レートには、4％の為替手数料が含まれるが、米ドルとユーロの場合、日本国内での一般的な外貨両替レートとほとんど同じ。反対にアジアの通貨ならかなり割安になる。海外ATMの引出手数料は1回200円。残高照会の手数料は100円だが、パソコンやスマートフォンなどを利用すれば無料。入会金や年会費も不要だ。

 出張先の空港の両替窓口や街中の銀行で並んだり、レートや手数料を気にしたりせずに現地通貨が入手できるというメリットだけでなく、多額の現金を持ち歩くことのリスクからも解放され、ストレスフリー。出張先が数カ国に及ぶ場合でも、現地のATMから必要な額を引き出せばよい。また、口座への追加入金ができるので滞在が延びたり、突発的に現金が必要になったりした場合もスピーディに対応できるから安心だ。

 JTBの「MoneyT Global」は、海外旅行や留学での仕送りなどを想定した「個人利用プラン」と海外出張や駐在などの現地経費を用立てる「法人契約プラン」の2種類が用意されているので、使い方の幅も広がる。