クレジットカード活用術
2017年1月25日 菊地祟仁

海外旅行のクレジットカード活用術【自宅~出発編】
クレジットカードを使い分け、さまざまな付帯特典を
利用しまくる“カードの達人の海外旅行術”を解説!

【グアム旅行でクレジットカードを徹底活用してみた(前編)】

クレジットカードの付帯サービスで
海外旅行はどこまでお得&快適にできる!?

 2016年末、家族全員で初めての海外旅行に行ってきました。これまで国内では旅行に行ったことはあったのですが、夫婦2人に加えて3人の子どもがいること、しかも子どもが病気がちであることなどを考えると、海外旅行は大変そうで想像ができず、子どもたちがもう少し大きくなってからでいいかな、と考えていたからです。

 しかし、子どもたちも7歳、5歳、3歳と大きくなってきて、それほど病気もしなくなってきたので、クレジットカードの特典やポイントをフル活用した海外旅行に行くことにしました。今回の家族での初めての海外旅行の目標は「お得+快適」です。

 今回は、出発前も現地~帰国時も、さまざまなクレジットカードを活用して、さまざまな特典を体験してきました。最初に、今回の海外旅行で使った特典をまとめると、以下のとおりです。

【宿泊施設】
・楽天トラベルの海外ホテル予約で5%ポイント還元特典
楽天ブラックカード(楽天プレミアムカード)を楽天トラベル予約で
 2%ポイント還元特典

【飛行機】
デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード
 ゴールドメダリオン特典

【ラウンジ】
楽天ブラックカードでのVIPラウンジ(プライオリティ・パス)の利用特典
アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カードでの
 デルタ スカイクラブ+VIPラウンジ利用特典
・楽天トラベルラウンジ利用特典

【送迎サービスほか】
楽天ブラックカードなどでの国際線手荷物無料宅配サービス特典
MUFGカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カードなどでの
 コート(防寒具)無料預かり特典
ダイナースクラブカードでのWi-Fiルータレンタル割引特典
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードでの
 ハイヤー送迎サービス

 それでは、出発~帰国までの時系列に沿って、利用した特典について紹介していきたいと思います。

【海外旅行で得するカードの特典①】
「楽天プレミアムカード」+「楽天トラベル」利用で
海外のホテル料金は合計7%還元できる!

 まず、今回の旅行先は「グアム」に決めました。子どもと一緒の初めての海外旅行ということもあり、それほど遠くなく、かつ時差が少ないという条件を考えた結果、「グアム」に決定しました。

 続いて、宿泊するホテルを検討した結果、空港からのアクセスのしやすさ、ビーチへのアクセスや買い物がしやすいという点で、「アウトリガー・グアム・ビーチ・リゾート」に決めました。予約したのは「クラブラウンジ」を利用できる「オーシャンフロント」というランクの部屋です。

「クラブラウンジ」では軽食やドリンクを無料で楽しめる

 「クラブラウンジ」では、朝食やカクテルタイムで軽食などを楽しめます。5人分の朝食となるとそれなりの金額になるので、「クラブラウンジ」にアクセスできるプランは意外とお得です。実際に「クラブラウンジ」を利用してみましたが、一般的なホテルなどではビジネスマンなどが利用するイメージですが、リゾート地ということもあって、家族連れでもまったく問題ありませんでした。また、2日目には海外食も飽きてしまったため、夕食はラウンジでの軽食ですませ、夕食代を節約することもできました。

 では、出発前にホテルはどこで予約すれば安くなるのかを考えてみたいと思います。まずは「じゃらんnet」「楽天トラベル」「エクスペディア」「agoda」で、グアムの「アウトリガー・グアム・ビーチ・リゾート」の「オーシャンビューデラックス」の料金で比較します。公平になるように、2017年3月13日(月)から4泊で、大人2名、宿泊プランは食事なしの素泊まりプランで比較しました。

 グアムではホテルやコンドミニアムに泊まるときに11%の宿泊税がかかりますが、「楽天トラベル」は料金表示に税金が入っていないため、税金分を上乗せして計算しました。さらに、「楽天トラベル」は米ドル表記のため、各サイトの料金を調べた2017年1月10日(火)のレート(1米ドル=115.3円)で計算しました。

 その結果は以下のとおりです。

■主要4サイトでの宿泊料金を比較①
  じゃらんnet 楽天トラベル エクスペディア agoda
 宿泊料金
(税・サービス料込み)
13万8684円 1195米ドル
(13万7784円)
13万4524円 13万8684円
 ポイント還元 2496円相当
(Pontaポイント)
6236円相当
(楽天スーパーポイント)
1490円相当
(Expedia+ポイント)
 実質料金 13万6188円
(3位)
13万1548円
(1位)
13万3034円
(2位)
13万8684円
(4位)


「税・サービス料込み」の宿泊金額を比較すると、「エクスペディア」が他社よりも3000~4000円程度、安いことがわかりました。ただし、獲得できるポイントを考慮した「実質料金」で比較すると、「楽天トラベル」がもっとも安くなりました。

 次に、ホテルを変えて比較してみます。「シェラトン ラグーナ グアム リゾート」を同じ日付で検索してみました。先ほどと同じ「じゃらんnet」「楽天トラベル」「エクスペディア」「agoda」」の4つのサイトで同じルームタイプがあった「オーシャンフロントルーム」で比較しました。

■主要4サイトでの宿泊料金を比較②
  じゃらんnet 楽天トラベル エクスペディア agoda
 宿泊料金
(税・サービス料込み)
10万6560円 888米ドル
(10万2387円)
10万6560円 10万2081円
 ポイント還元 1920円相当
(Pontaポイント)
4636円相当
(楽天スーパーポイント)
1180円相当
(Expedia+ポイント)
 実質料金 10万4640円
(3位)
9万7751円
(1位)
10万5380円
(4位)
10万2081円
(2位)


「税・サービス料込み」の料金の最安値は「agoda」となりましたが、こちらも付与されるポイントを考慮すると「楽天トラベル」がもっとも安くなりました。

 今回、比較した2つのホテルの比較表を見てもわかるように、もともとのホテルの宿泊料金の差は3000~4000円ほどです。しかし、宿泊料金は高額なので、付与されるポイント還元率が高ければ3000~4000円くらいの差はすぐに埋まってしまうのです。

楽天トラベル」がポイント分まで考慮するともっとも安くなるのは、2016年9月に開始した「海外ホテルで常時5%のポイント還元」というサービスを開始したためでしょう。10万円の5%といえば5000円。宿泊代金が高くなればなるほど、付与されるポイントも高額になります。

 もちろん、検索するタイミングによっては順位が変わることもあるでしょうし、サイトによっては会員向けの割引があったりするため、いつでも「楽天トラベル」が安くなるとは言えませんので、必ずいくつかのサイトで比較してみたほうがいいでしょう。

楽天トラベル」の場合は、「海外ホテルで常時5%のポイント還元」に加えて、筆者が保有している「楽天ブラックカード」で決済するとポイントが2%貯まります。これは年会費1万円(税抜)の「楽天プレミアムカード」で「トラベルコース」を選んでいる場合でも同じです。さらに、「楽天プレミアムカード」の「トラベルコース」の場合(楽天ブラックカードはコース指定は不要)は、のちほど紹介する「国際線手荷物無料宅配サービス」も利用できますし、世界の1000カ所以上の空港のVIPラウンジを利用できる「プライオリティ・パス」の最上位会員(プレステージ会員)の資格ももらえるなど、1万円(税抜)としては非常にメリットのあるクレジットカードですので旅行者は検討してみましょう。

【※関連記事はこちら!】
「楽天プレミアムカード」は付帯サービス充実でコストパフォーマンス抜群のゴールドカード!「プライオリティ・バス」が最安でゲットできる!


 もし、「楽天プレミアムカード」を保有しているのに、「楽天市場コース」「エンタメコース」となっている場合は、コース変更も可能ですので、旅行前に「トラベルコース」への変更をおすすめします。

【海外旅行で得するカードの特典②】
「国際線手荷物無料宅配サービス」を利用すると
子連れでも成田空港までの移動が楽ちんに!

 今回、出発の際は成田エクスプレスを利用して「成田空港第1ターミナル」に向かいました。成田エクスプレスはスーツケースを乗せる棚なども用意されており、荷物が多い旅行者でも使いやすい電車ですが、それでも成田エクスプレスに乗車するまでは3人の子どもを連れてスーツケースを運ぶことを考えると大変です。

 そこで、今回はスーツケースを事前に空港まで無料で配送できる「国際線手荷物無料宅配サービス」を利用しました。この「国際線手荷物無料宅配サービス」は、プラチナカードなどでは付帯することも多いのですが、先ほど紹介した「楽天プレミアムカード」の「トラベルコース」や「楽天ブラックカード」の場合は、1年間に2回(2個)、空港までスーツケースを無料で送ることができます。

 海外旅行や海外出張が多い場合は、年会費1万2000円(税抜)の「TRUST CLUB ワールド カード」だと1回につき3個まで無料で郵送することができるのでおすすめです。

「国際線手荷物無料宅配サービス」を利用できる代表的なクレジットカードと無料で利用できる回数、無料で運んでくれる個数をまとめてみました。

■「国際線手荷物無料宅配サービス」を利用できるクレジットカードの一部
クレジットカード名 無料回数
(個数)
備考
 JALカード CLUB-A ゴールドカード(MUFG) 復路のみ
(1個)
自宅と空港間
 TRUST CLUBゴールドカード
 デルタ スカイマイル TRUST CLUBプラチナVISAカード
 ダイナースクラブカード
復路のみ
(1個)
 
 楽天ブラックカード
 楽天プレミアムカードの「トラベルコース」
往復1個ずつ
(年間で往路1回、
復路1回)
 
 アメリカン・エキスプレス・カード
 アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード
往復1個ずつ 自宅と空港間
 MUFGカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード
 JALカード プラチナ(MUFG)
往復1個ずつ 自宅と空港間
 ダイナースクラブ プレミアムカード
 SuMi TRUST CLUBプラチナカード
往復1個ずつ  
 アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード 往復2個ずつ 自宅と空港間
 SBIプラチナカードなど(プラチナMastercard) 往復2個ずつ 自宅への宅配は
海外利用の
売上伝票が必要
 ラグジュアリーカード
(ワールドMastercard、ワールドエリートMastercard)
 SuMi TRUST CLUB リワード ワールドカード
 SBIワールドカード
 ポルシェカード
往復3個ずつ  

 「国際線手荷物無料宅配サービス」の使い方は簡単です。「楽天プレミアムカード」や「楽天ブラックカード」の場合は会員サイトの「e-NAVI」にログインして、クーポンの発券が必要となりますが、それ以外のクレジットカードの場合は、空港宅配サービスを請け負っているJALのグループ会社「JAL ABC(ジャル エービーシー)」に直接電話して、それぞれのクレジットカード会社のサイトに書かれている「優待コード」を伝えれば予約ができます。

 搭乗日時などを伝えると、自宅まで集荷に来てもらえ、空港内の「JAL ABC」のカウンターで集荷時に受け取った伝票の控えと対象のクレジットカード(「楽天プレミアムカード」「楽天ブラックカード」の場合は印刷したクーポンも)を持っていくだけでスーツケースを受け取れます。

【海外旅行で得するカードの特典③】
意外と便利な「コート(防寒具)無料預かりサービス」で
季節・気温が異なる旅行先への荷物が減らせて便利!

成田空港の「JAL ABC」のカウンター。「国際線手荷物無料宅配サービス」や「コート無料預かり」「Wi-Fiルータ」のレンタルなど、便利なサービスが受けられる

 空港内の「JAL ABC」で「国際線手荷物宅配サービス」で運んでもらったスーツケースを受け取るタイミングで、逆に「JAL ABC」に預けたのが空港まで着て行った「コート」です。南国のグアムに行くのにコートは不要です。そこで、「コート無料預かりサービス」を利用することにしました。

 この「コート無料預かりサービス」は、「国際線手荷物無料宅配サービス」よりも提供しているクレジットカード会社は少ないのですが、「MUFGカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード」「JALカード プラチナ(MUFG)」「TRUST CLUBプラチナ Visaカード」「TRUST CLUB ワールドカード」「ダイナースクラブ プレミアムカード」などで利用できます。

「JAL ABC」のカウンターで、上記のクレジットカードを提示すると、1会員につき1着のコートを無料で預けることができます。家族カードでも利用できるため、家族カードの年会費がかからない「MUFGカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード」「TRUST CLUB ワールドカード」を持っていると便利でしょう。

TRUST CLUB ワールドカード」は、「国際線手荷物無料宅配サービス」も利用でき、「MUFGカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード」はのちほど紹介する「プライオリティ・パス」を家族分利用することも可能です。

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「MUFGカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード」は海外旅行にぜひ持って行きたいコスパの高い1枚! 世界700カ所のVIPラウンジも家族全員で利用可能!


 今回は、大人のコート2着、子供のコート3着を預けましたが、子供のコートは大人のコートの付属品という扱いで無料で預かってくれました。荷物になるコートをすべて無料で預けられたのは大変助かりました。

 ちなみに、コートを預けるのは出発ロビー(4階)ですが、受け取る際は到着ロビー(1階)の「JAL ABC」カウンターまで運んでくれているので、受け渡しも非常にスムーズにできます。

【海外旅行で得するカードの特典④】
「Wi-Fiルータ」のレンタルもカード特典で割引可能!
空港内の「JAL ABC」カウンターを集中利用すれば楽!

 「JAL ABC」カウンターでは、「Wi-Fiルータ」もレンタルしました。この「Wi-Fiルータ」のレンタルでも、多くのクレジットカードで割引特典があります。2016年12月には「三菱UFJニコス」が「Wi-Fiルータ」レンタルの割引を開始し、通常料金から20%OFFなどの特典があります。これらの特典は、カード会社によって割引率や受渡手数料などが異なるため、複数のクレジットカード持っている場合は、どのクレジットカードが得なのかを調べてみましょう。

 多くのクレジットカード会社で提供している優待特典は「グローバルWi-Fi」でのレンタルとなります。ただし、空港内で移動するのも面倒なので、今回は「国際線手荷物無料宅配サービス」や「コート預かりサービス」でも利用した「JAL ABC」のカウンターで「Wi-Fiルータ」を借りられる優待を提供していた「ダイナースクラブカード」を利用しました。

ダイナースクラブカード」のサイトから「JAL ABC」のサイトに接続すれば申し込めます。申し込み時には優待を受けた後の金額が表示されているため、優待を受けない場合の金額がわからなかったのですが、調べてみると優待料金は通常料金よりも2割程度、安く借りることができていました。

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「ダイナースクラブカード」でもっとも得なのは、コスパ抜群の「銀座ダイナースクラブカード」!高還元+サービス充実で、年会費2万円超の価値あり

ダイナースクラブカード
還元率  0.4%~1.5%
(※1.5%は「ダイナース グローバルマイレージ」加入時、1ポイント=1マイル=1.5円換算)
おすすめクレジットカード!ダイナースクラブカード
発行元 三井住友トラストクラブ
国際ブランド Diners
年会費(税抜) 2万2000円「ダイナース グローバルマイレージ」加入時は別途年会費6000円、税抜)
家族カード あり(年会費5000円、税抜)
ポイント付与対象の
 電子マネー
ICOCA
ダイナースクラブカード公式サイトはこちら


 さて、まだ出発前ですが、すでにたくさんのクレジットカードの特典を活用できました。次回は現地で旅行中、そして帰国時にクレジットカードをどのように活用したかを紹介したいと思います。