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2017年2月9日 フィスコ

ワコム---3Q累計決算は前年同期比減収減益も、第3四半期は上半期の苦戦から回復傾向示す

<6727>  ワコム  384  +34
ワコム<6727>は8日、2017年3月期第3四半期累計期間(16年4-12月)連結決算を発表。
売上高が547.39億円(前年同期比10.1%減)、営業利益が6.26億円(同87.1%減)、経常
利益が7.68億円(同84.3%減)、四半期純損失が0.99億円(前年同期は30.85億円の利
益)だった。
ブランド製品事業では、円高や競争関係の変化、上半期に顕著だった製品サイクルの移
行期の影響による需要の減少、及び一部新製品の市場投入の遅れなどにより売上高は前
年同期を下回った。第3四半期(16年10-12月)には、プロフェッショナル市場における
ユーザーニーズの変化を先取りして市場でのリーダーシップを強化すべく、次世代ペン
技術の搭載、3D機能、カラーマネジメント機能などを強化した次世代製品ラインを市場
投入し、上半期の苦戦から回復傾向を示した。会社計画通り進むと、来年度は主力新製
品について概ね第1四半期からフルラインナップでの売上効果が期待できる。

テクノロジーソリューション事業では、タブレット端末向けにアクティブES(Active E
lectrostatic)方式デジタルペンの量産拡大を進めるとともに、レノボ、ファーウェイ
以外にもグーグルChromebook PCといった新規顧客の拡大に取り組んだ。さらにマイク
ロソフトとのウィンドウズ10搭載のタブレット向け標準ペンの開発や、デジタルペンの
小型インクカートリッジ化と、自動生産にも取り組んだものの、円高の影響に加えて、
サムスンのGalaxy Note7が品質問題により16年10月に生産中止となったことが、スマー
トフォン向けの業績に響いた。

なお同日、17年3月期通期の連結業績予想の修正を発表。売上高が前期比7.8%減の715.
00億円、営業損失が5.00億円(前期は36.64億円の利益)、経常損失が6.50億円(同37.
77億円の利益)、当期純損失が15.00億円(同23.10億円の利益)としている。直近にお
けるブランド製品事業の苦戦、テクノロジーソリューション事業の好調及び為替市場の
動向を踏まえた想定為替レートの変更の円安影響を考慮した結果、売上高が前回の予想
を上回る見通しのため。従来の通期計画の売上高は775.68億円だった。営業利益、経常
利益及び当期純利益の修正はない。