最下層からの成り上がり投資術!
2018年2月20日 藤井 英敏

日経平均株価は「1番底」を形成し、底堅い状態に!
3月メジャーSQまではレンジ内での調整が続くので、
無理せず「足元で強い銘柄」を狙っていこう!

 前回当コラムで、「現時点においての私の相場観は、当面は、2万1078.71円と2万2353.87円との間で、時間調整するというものです」、「ただし、日経平均株価が2万1078.71円割り込んだら、まずは撤収して様子をみましょう」としました。

【前回の記事】
日経平均株価に「ダブルボトム」形成の兆しが! マクロ環境は良好で値幅的にも十分に調整したので、直近の決算内容が良かった銘柄を拾って行こう!

 実際の日経平均株価は、2月14日に2万1078.71円を割り込み、2万0950.15円でダメ押ししたところで、目先の底入れを果たしました。

■日経平均株価チャート/日足・6カ月
日経平均株価チャート/日足・6カ月日経平均株価チャート/日足・6カ月(出典:SBI証券公式サイト)
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 ちなみに、2月14日終値は、2万1154.17円と2万1078.71円を上回っており、終値ベースでのチャート的な完全な底割れは回避されました。これをポジティブに捉えた投資家は多かったことでしょう。

 その結果、市場では売り方の買い戻しと、自律反発狙いの買いが加速し、日経平均株価は15日から19日まで3連騰し、終値ベースで995.04円上昇しました。

 この日経平均株価の急反発の主因は、米国株式市場が落ち着きを取り戻し、VIX指数が低下したことです。2月6日に50.30まで上昇したVIX指数ですが、16日終値は19.46、安値は17.44と、「一体あの急騰劇はなんだったのか?」と思わせるようなレベルまで低下しています。

 なお、今回のVIXの急上昇に対してではないそうですが、「SEC(アメリカ証券取引委員会)などの米金融当局が、過去の長期にわたるVIX先物の清算値算出で価格操作があった可能性を調査している」と一部で報じられています。そんな簡単に操作できる指数に、世界の金融市場が右往左往させられているとしたら、本当に困ったものだし、やっていられない気分になりますね。徹底的な米金融当局の調査を期待したいですね。

日経平均株価は2月14日が「1番底」に
200日移動平均線が強力なサポートとして働く

 ところで、日経平均株価に関しては、2月14日の2万0950.15円が「1番底」になったとみています。2月14日終値は2万1154.17円と、200日移動平均線(14日現在2万1030.86円)を終値で割り込むことはありませんでした。

 チャートの絵面的には、6日の2万1078.71円、9日の2万1119.01円との「ダブル・ボトム」形成は残念ながら失敗したものの、200日移動平均線を強力なサポートにして「底入れした」格好です。

 ちなみに、2月9日時点の裁定買い残高(期近・期先合計)は、前週比6196億円減の1兆7398億円と、昨年9月15日時点以来、約5カ月ぶりに2兆円を下回りました。裁定買い残の減少は5週連続で、この裁定解消売りが日経平均株価の下落を加速させた一因といえます。

 その買い残高がここまで減少したことで、解消売りによる日経平均株価の下落ピッチ加速効果や、下落幅の拡大効果は見込み難くなっています。このため、日経平均株価の下値は堅いと考えます

メジャーSQまでの想定レンジは、
200日移動平均線~2万2353.87円

 2月14日の底入れ後の高値は現時点においては、19日の2万2152.85円です。これは、6日の2万1078.71円、9日の2万1119.01円との「ダブル・ボトム」を形成する際のネックラインになるはずだった、7日の2万2353.87円を201.02円下回る水準です。しかし私は、この2万2152.85円~2万2353.87円のゾーンが、当面の上値抵抗帯になると考えています。

■日経平均株価チャート/日足・2カ月
日経平均株価チャート/日足・2カ月日経平均株価チャート/日足・2カ月(出典:SBI証券公式サイト)
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 以上のことから、当面の日経平均株価の想定レンジは、200日移動平均線(19日現在2万1074.65円)~2万2353.87円です。下方向にしては終値での200日移動平均線割れ、上方向に関しては終値での2万2353.87円超えが実現した場合、その方向に「トレンド」が出るとみています。

 ただし、現時点において、3月のメジャーSQである9日までは、このレンジ内で調整する確率は7割程度と考えています。

戻り局面に乗れていないアクティブ個人投資家は
レバレッジ比率を落として身の丈に合ったポジションに

市場関係者へのヒアリングベースでは、日経平均株価が2月14日まで下落を続ける過程で、大量の追証が発生し、相当量の投げ売りが出たようです。

 また、底値圏で買い向かい、上手に底値拾いできた個人投資家の多くは長期投資家だったそうです。逆に、短期売買を好む、アクティブ個人の多くは2月14日までで体力を消耗し、19日までの戻り局面に上手く乗れていないそうです。多少乗れていたとしても、ロットが著しく落ちているため、大して儲かっていないもようです。

 こんな感じですから、現時点において、短期スタンスの個人投資家の相場の体感温度は決して高くはないはずです。

 このため、今回の急落でピンチに陥って、取り敢えず現在生き延びることができた投資家は、この戻り局面で、粛々とレバレッジ比率を落として、身の丈に合ったポジションにしていきましょう。

 万が一、2月14日の2万0950.15円(1番底)に対する「2番底」をつけにいく局面で、再び退場の危機に怯えないで済むようにです。

 なお、経験則では、1番底は急落してつけることが多いですが、2番底は多く場合、「あれっ? あれが2番底だったの?」という感じで底入れするように感じます。恐らくその主因は、1番底をつける過程で追証絡みの投げ売りが一巡するからなのでしょう。

 そうはいっても、2月の相場急落が響き、信用取引を行う個人投資家の資金余力は乏しい状況です。よって、ここ最近信用買い残を積み上げた銘柄や、全体相場が戻っても戻りの鈍い銘柄に関しては、信用個人からの売りが五月雨的に出続ける見通しです。このため、この手の銘柄は当分の間はアンタッチャブルです。

 逆に、足元で勢いよく戻った銘柄や、こんな相場でも昨年来高値・上場来高値を更新するような「強い銘柄」を狙っていくべきでしょう

当面は調整局面が続くので
値動きの強い銘柄だけを狙っていこう!

 値幅的な調整は終了したとみてはいますが、日柄・時間調整はもうしばらく続くと考えます。このような相場になると、アクティブに短期投資を繰り返す投資マネーは、「強い銘柄」に集中する傾向を強めがちです。逆に言えば、狙うべき銘柄を絞り易い環境になるといえるでしょう。

 「個人投資家好みの中小型株で、値動きが強い銘柄だけを狙う!

 当面は、この投資戦略で相場に臨むべきだと思います。

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