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2012年4月18日 フィスコ

後場半ば辺りから弱含むか

 日経平均は反発。157.68円高の9622.39円(出来高概算7億7000万株)で前場の取引
を終えた。スペイン国債の入札が無事に通過したこと、国際通貨基金(IMF)が世界
経済の成長予想を約1年ぶりに上方修正したことや、米主要企業の予想を上回る決算
などを好感した欧米市場の上昇の流れを引継いだ。日経平均はシカゴ先物にサヤ寄せ
する格好からのオープニング・ギャップから始まり、3日ぶりに9600円を回復した。
 しかし、買い一巡後は膠着感の強い相場展開となり、日経平均の日中値幅は30円程
度に。指数インパクトの大きいファナック<6954>、ホンダ<7267>、キヤノン<7751>、
TDK<6762>なども買い先行で始まった後は、高止まりだった。東証1部の騰落銘柄は、
値上がり1379に対して値下がり194、変わらず89と、値上がり数が全体の8割を占めて
いる。
 セクターでは不動産、海運、非鉄金属、証券、輸送用機器、銀行、ゴム製品、鉄
鋼、機械など、景気敏感セクターを中心に33業種全てが上昇している。そのほか、材
料系では明和産<8103>が連日のストップ高となるなど、仕手系色の強い銘柄の一角が
引き続き動意付く展開に。
 日経平均は狭いレンジでのこう着が続いているが、オープニング・ギャップによっ
て一目均衡表の転換線を突破し、雲上限レベルでの攻防をみせている。為替市場では
対ドル、対ユーロともに円安に振れていることもあり、雲上限レベルでの推移が続き
そうである。
 ただし、引けにかけてはインテルの決算を受けた米国市場の動向がやや気掛かりと
なる可能性がある。また、この数日は後場半ば辺りから先物主導で弱含む局面がみら
れている。明日にはスペイン国債の入札が控えており、ポジション調整は意識してお
く必要はありそうだ。とはいえ、トレンドを崩してまで売り込む流れは考えづらい。
27日に開く金融政策決定会合での追加的な金融緩和策への期待が下支えとなる。
 また、仕手系色の強い材料株の一角が動意付いている。資金の逃げ足は速そうだ
が、現在の相場環境のなかでは、割り切りスタンスとしても資金が集中しやすいよう
だ。
(村瀬智一)