世界投資へのパスポート
【第211回】 2012年5月1日 広瀬 隆雄

米国株式市場は調整局面を抜け出したが、
欧州にはさらに悪化の兆候が!

【今回のまとめ】
1.米国株式市場は調整局面から抜け出した
2.米国経済は消費に下支えされているものの、低空飛行を余儀なくされている
3.欧州経済は再び悪化の兆候を見せている
4.緩和的金融政策は当分の間維持される
5.今週も決算発表が続く

米国株式市場のチャートに心強い動き

 先週(4月23日~27日)の米国株式市場は、ダウ工業株価平均指数が+1.9%、S&P500指数が+1.8%、ナスダック総合指数が+2.3%でした。

 先週はチャート面で心強い動きが見られました。

 S&P500指数は4月10日に1357.38の安値をつけ、23日に再びザラバ1366.94まで下げました。その後、いくぶんもどしたため、この日は「下ひげ」のチャートになりました。

 次に4月25日に大きな陽線を引き、いわゆるダブル(W)ボトムを形成しています。さらにその後のフォロースルー(一段高)で4月初めに始まった調整局面が終わったことが確認されました。

米国経済の勢いは失われたのか?

 4月27日に発表された、米国の第1四半期のGDP成長率(速報値)は+2.2%でした。これは市場予想の+2.5%より低く、米国の景気が少し勢いを失っているのではないかという投資家の不安を裏付ける結果になりました。

 この米国経済の内容を、もう少し詳しく見ていきます。(次のページへ)