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2012年5月10日 フィスコ

トヨタの動向とソーシャルゲーム株のアク抜けに注目か

 スペイン大手行に対する信用不安からスペインの10年債利回りが6%を突破したほ
か、ギリシャの政治問題に伴うユーロ圏離脱のリスクなど、引き続き欧州情勢が相場
の重荷となりそうだ。ドイツ財務相は、欧州連合(EU)にはギリシャにユーロ圏残留
を強要する権限はないとの認識を示したと報じられている。また、ギリシャがユーロ
圏を離脱した場合、リーマン・ショックに匹敵する影響があるとの見方も出ている。
 日経平均は前日の下げで、2月14日の日銀による追加の金融緩和策を好感し、3月末
にかけての上昇部分を帳消しにした。仕切り直しのスタンスとはなろうが、欧州情勢
が押し目買い意欲を後退させることになり、下値模索の相場展開が続きそうだ。シカ
ゴ日経225先物清算値は9000円を下回ってきている。

 週末のオプションSQ(特別清算指数算出)を前に権利行使価格の9000円を割り込む
ことにより、ヘッジに伴う売り圧力もありそうだ。流れとしては8750円の権利行使価
格への意識も出てくる可能性がある。

 また、注目されたトヨタ<7203>の決算だが、2013年3月期の連結営業利益が前期の
約2.8倍の1兆円になると発表。ADR(米国預託証券)では2%程度上昇しており、一先
ず好感することになろう。しかし、想定レートはドル80円・ユーロ105円だった。一
段の円高が重荷となる可能性があり、戻り一巡後に弱い動きをみせてしまうと、他の
景気敏感セクターにマイナス影響を与えることも考えられる。

 そのほか、ソーシャルゲーム株については、DENA<2432>やグリー<3632>など各社
は、自社ゲームで「コンプガチャ」と呼ばれるアイテム商法を5月末までに廃止する
と発表。悪材料出尽くしとなれば、物色はソーシャルゲーム関連に集中する展開にな
りそうだ。ただし、直近の急落によって需給は悪化しているほか、オーバーナイトの
ポジションも取りづらい環境でもあり、短期資金中心による乱高下の展開には注意し
たいところ。

 なお、9日のNY市場でダウ平均は97.03ドル安の12835.06、ナスダックは11.56ポイ
ント安の2934.71。シカゴ日経225先物清算値は、大証比50円安の8990円。ADRの日本
株はトヨタ<7203>、デンソー<6902>、ブリヂストン<5108>が堅調な他は、ホンダ
<7267>、キヤノン<7751>、三菱商<8058>、京セラ<6971>など、対東証比較(1ドル
79.65円換算)で全般小安い。