ふるさと納税おすすめ特産品情報
2018年10月20日 ザイ・オンライン編集部

2018年度版【ふるさと納税ランキング~鶏肉編~】
「ふるさと納税」で鶏肉がもらえる自治体を比較!
コストパフォーマンスが最強の自治体はココだ!

「ふるさと納税」で「鶏肉」がもらえる返礼品ランキングを発表!
「ふるさと納税」で鶏肉をお得かつ大量にゲットしよう!

 「牛肉」「豚肉」「鶏肉」のうち、日本人がもっとも食べているのは「鶏肉」だというデータがある。

 農林水産省が発表している「食料需給表」によると、日本人1人あたりの年間消費量(2016年度)は、牛肉が6kg、豚肉が12.4kgなのに対し、鶏肉は13kg。鶏肉は、牛肉や豚肉に比べて安価なうえに、幅広い料理で大活躍してくれるので、庶民にとって心強い存在だからだろう。

 そんな鶏肉をお得かつ大量にゲットしたければ、全国の自治体が多種多様な「ブランド鶏」も惜しみなく提供してくれている「ふるさと納税」を活用するのも一つの賢い手段だ。

 そこで今年も、ザイ・オンライン編集部が寄付金額に対してもらえる鶏肉の量を独自調査。“1万円換算でもらえる鶏肉の量”というわかりやすい指標でリサーチし、コストパフォーマンスという観点で自治体をランキング化した。

 それではさっそく、2018年の「ふるさと納税ランキング~鶏肉編~」を発表しよう! ぜひ、この記事を参考にして、今年の「ふるさと納税」をフル活用してほしい。

※本記事は、各自治体が返礼品の見直しをする前(2018年10月31日以前)のデータをもとに作成しております。そのため、記事中の情報が実際の寄付金額と異なる、または返礼品の量が減っている場合がございますので予めご了承ください。

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【第1位】8000円の寄付で鶏肉10kg!(=1万円で12.5kg)
昨年を超えるお得度で3連覇を果たしたのは
「米ヶ岡鶏手羽元」がもらえる「高知県奈半利町」!

「米ヶ岡鶏手羽元」がもらえる「高知県奈半利町」

 2018年の「ふるさと納税ランキング~鶏肉編~」第1位に輝いたのは、2016年と2017年の同ランキングでも首位を獲得した「高知県奈半利町(なはりちょう)」。人口3000人強の小さな自治体が、3連覇を達成するという結果になった。

 そんな「奈半利町」に8000円を寄付すると「こだわり配合飼料育成!もっちり食感♪米ヶ岡鶏手羽元10kg」がもらえる。寄付金額1万円換算で鶏肉12.5kgというコストパフォーマンスは、2位以下を大きく引き離しただけでなく、昨年の「奈半利町」の返礼品(1万円換算で鶏肉約8.5kg)を悠々と上回るレベル。この圧倒的ボリューム感は、返礼品の紹介文に「冷凍庫の空きスペースの確保をお願いします」と注意書きされているほどだ。

 ちなみに「奈半利町」のブランド鶏「米ヶ岡鶏」は、涼しくて快適な標高400mの土地で育てられており、健康で弾力豊かな肉に仕上がっているという。また、木酢精製液やよもぎ、海藻などを配合したエサのおかげで、鶏肉にありがちな臭みが消えているのもポイントだ。

 手羽元は手羽先に比べて肉の量が多いため、フライドチキンにしてガッツリと食べたり、煮物にしてしっかりと味を染み込ませたりするといいだろう。

高知県奈半利町の返礼品一覧

【第2位】1万円の寄付で鶏肉7kg!
健康志向な人たちのニーズにも応えた
「宮崎若鶏」がもらえる「宮崎県都農町」!

「宮崎若鶏」がもらえる「宮崎県都農町」

 続いて紹介するのは、第2位の「宮崎県都農町(つのちょう)」。2017年の「ふるさと納税ランキング~鶏肉編~」ではランキング圏外だった自治体なので、急激に躍進したかのように見えそうだが、実はそこまで意外なことでもない。

 というのも、「都農町」は2017年度の「ふるさと納税」で約80億円もの寄付金を集めており、この額は全国で第2位に該当するなど、かなりの人気自治体なのだ。また、「都農町」の特産品である「尾鈴ぶどう」から作られた「都農ワイン」は国際コンクールで入賞するなど、海外でも評価が高い。そのほか、徹底的な品質管理のもと育てられた「うなぎ」や、「尾鈴豚」と名付けられたブランド豚など、おいしい食材が豊富な町だ。

 そんな「都農町」に1万円を寄付すると「宮崎若鶏驚きの7kgセット(もも肉1kg×2袋・むね肉1kg×5袋)」がもらえる。「宮崎若鶏」は高タンパク低カロリーで、ビタミンAが豊富に含まれているため、肌荒れや乾燥を防ぐことも期待できるという。しかも、肉質が柔らかく、どんな料理にも使いやすいのも特徴だ。

 なお、本記事の最後には「都農町」の「ふるさと納税」担当者へのインタビューを掲載している。ほかの自治体とは、どのように差別化を図っているのか聞いたので、ぜひ、最後まで読んでみてほしい。

宮崎県都農町の返礼品一覧

【第3位】1万円の寄付で鶏肉6.8kg!
オーソドックスな「むね肉」だけでなく
レアな「手羽小間肉」までついてくる「宮崎県川南町」!

「宮崎県産若鶏ムネ肉+宮崎県産若鶏手羽小間肉セット」がもらえる「宮崎県川南町」

 2018年の「ふるさと納税ランキング~鶏肉編~」第3位は「宮崎県川南町(かわみなみちょう)」だ。2016年は第28位、2017年は第16位と少しずつ順位を上げ、今年はついにトップ3入りを果たした。

 人口1万5000人ほどの「川南町」は、宮崎県の中央部にあり、第2位の「都農町」とも隣接している。戦後の開拓事業によって軍用地が農地化され、食糧増産の拠点となった過去を持つことから、「日本三大開拓地」の一つに数えられている。近年では、毎月第4日曜日に、日本最大級の「軽トラ市(軽トラックの荷台を店舗として用いる朝市)」を開催しており、大勢の客で賑わっているという。

 そんな「川南町」に1万円を寄付すると「宮崎県産 若鶏むね肉+宮崎県産 若鶏手羽小間肉セット」がもらえる。セットの内訳は、むね肉600g×8パック(=合計4.8kg)、手羽小間肉400g×5パック(=合計2kg)で、合計6.8kgの鶏肉が手に入る。

 「手羽小間肉」とは、「手羽元」と「むね肉」の間にある部位のことで、「肩小肉」や「ふりそで」とも呼ばれている。あっさりとした肉質ながら、ほどよく脂が乗っており、唐揚げにするのがおすすめなのだとか。本来は、鶏1羽からわずかな量しか取れない希少な部位ながら、この返礼品では2kgも提供してくれるというのが嬉しいところである。

宮崎県川南町の返礼品一覧

【同率4位】1万円の寄付で鶏肉6kg!
独自のエサによって旨味が引き出された
「うまかハーブ鳥」がもらえる「大阪府泉佐野市」!

 2018年の「ふるさと納税ランキング~鶏肉編~」第4位には、「1万円の寄付で鶏肉6kg」の返礼品を提供する3自治体が同率で並んだ。今回は、ザイ・オンライン編集部がおすすめする2つの自治体をピックアップして紹介しよう。

 最初に紹介する同率4位の自治体は、2017年度の「ふるさと納税」受入額において、全国1位に輝いた「大阪府泉佐野市」。ザイ・オンラインで発表している各種の「ふるさと納税ランキング」でも、たびたび上位にランクインする強豪自治体だ。

 そんな「泉佐野市」に1万円を寄付すると「国産銘柄鶏うまかハーブ鳥6kg(手羽元2kg、もも肉2kg、むね肉2kg)」がもらえる。「泉佐野市」では1000件以上の返礼品を取り揃えており、牛肉や豚肉よりも鶏肉のラインナップは少ないのだが、それでも第4位にランクインするのは“さすが”の一言。

 「うまかハーブ鳥」は、九州で生産されているブランド鶏で、その名前から予想がつくように、ハーブ入りの飼料を与えているのが特徴。脂の劣化を食い止めるハーブの抗酸化作用によってヘルシーに育った鶏肉は、ベルギーに本部を置く「iTQi(国際味覚審査機構)」の国際優秀味覚コンテストで「優秀味覚賞 一つ星」を受賞したこともあるそうだ。

 世界的にも認められた「うまかハーブ鳥」をお得に味わってみたい人は、ぜひ「泉佐野市」への寄付を検討してみよう。

大阪府泉佐野市の返礼品一覧

【同率4位】1万円の寄付で鶏肉6kg!
真空パックで急速冷凍されている新鮮な
「宮崎県産若鶏」がもらえる「宮崎県高鍋町」!

 続いて紹介する同率4位の自治体は「宮崎県高鍋町」。

 第2位の「都農町」や第3位の「川南町」と同じく、宮崎県の児湯郡に属する「高鍋町」は、面積が43.8平方キロメートルで県内最小の自治体。しかし、町内には行政機関や教育施設が密集しており、この地域の中心部を担う“コンパクトシティ”として発展している。

 そんな「高鍋町」に1万円を寄付すると「宮崎県産若鶏6kgセット(むね肉4kg、もも肉2kg)」がもらえる。この返礼品の鶏肉は、真空パックで急速冷凍されているため、鮮度はバッチリ保たれているうえに、1kgずつ個別に包装されている。しかも、使い勝手のいい「むね肉」と「もも肉」のそれぞれがもらえるので、料理の計画が立てやすくなることだろう。

 また、コストパフォーマンスを重視しないなら、「高鍋町」に1万3000円を寄付するともらえる「宮崎名物鶏炭火焼き100g×20袋+しじみスープ25g×2袋」に申し込むのも手だ。この返礼品に申し込むと、宮崎県の名物料理である「鶏炭火焼き」を真空パックしたものに加えて、おまけとして「しじみスープ」がもらえる。「鶏炭火焼き」は、温めたほうがおいしく食べられるとのことだが、そのままでも食べられるそうなので、お弁当のおかずなどにも重宝するはずだ。

宮崎県高鍋町の返礼品一覧

 さて、改めて今回紹介した自治体のランキングをまとめると以下のとおり。

ふるさと納税受付終了の自治体ですマークのものは、自治体がその特産品に関する「ふるさと納税」の受け付けを終了、もしくは一時的に中断しています。

 ◆2018年度
  「ふるさと納税」で「鶏肉」がもらえる自治体のお得度ランキング!
(※2018年7月15日時点)
順位 お得な特産品の商品と量 備考
寄付金の使い道
1位  高知県奈半利町
≪1万円換算/12.5kg≫
・8000円⇒もっちり食感♪米ヶ岡鶏 手羽元10kg

・7000円⇒もっちり食感♪米ヶ岡鶏 手羽元6kg
・8000円⇒もっちり食感♪米ヶ岡鶏 手羽元3kg・ムネ肉3kg
・8000円⇒もっちり食感♪米ヶ岡鶏 ムネ肉2kg・ササミ2kg・手羽元2kg
 ほか、5000円で「ご当地カレー♪もっちり食感♪米ヶ岡鶏生カレー200g×5P」などがある
【寄付金の使い道】観光で賑わうまちづくり事業/活力のあるまちづくり事業/元気な人づくり事業/その他、より良いふるさとのまちづくりに必要な事業
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2位  宮崎県都農町
・1万円⇒宮崎若鶏驚きの7kgセット(もも肉1kg×2袋・むね肉1kg×5袋)
・1万円⇒夢創鶏(むそうどり)とってもお得な5kgセット
    (もも肉1kg、むね肉1kg、手羽先1kg、手羽元1kg、ささ身1kg、
     鶏めしの素1袋)
・1万円⇒自慢の宮崎鶏もも炭火焼1.5kg
    (炭火焼100g×15袋、ゆずこしょう15g)
   
 ほか、1万円で「地頭鶏のとりどりハム&ソーセージ詰め合わせセット」(地頭鶏ハム150g、地頭鶏スモークハム150gほか)などがある
【寄付金の使い道】国際交流事業/福祉・人材育成事業/イベント事業/特産品の開発事業/文化の振興及び伝統芸能育成事業/ふるさと振興事業/指定なし(町長おまかせ)/上記以外に希望する事業
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3位  宮崎県川南町
・1万円⇒宮崎県産若鶏ムネ肉+宮崎県産若鶏手羽小間肉セット6.8kg
    (若鶏むね肉600g×8、若鶏手羽小間肉400g×5)

・1万円⇒合計2.5kg!鶏もも炭火焼&がっつり手羽炙り焼2.5kg
    (鶏もも炭火焼100g×10袋、手羽炙り焼き300g×5袋)
・1万円⇒地鶏屋さんの無添加炭火焼きセット!1.3kg超え
    (鶏もも炭火焼110g×5パック、せせり炭火焼110g×5パック、
     砂ずり炭火焼110g×2パック、特撰柚子こしょう15g)
・1万円⇒ほてい宮崎鶏のもも身とせせりの炭火焼B
    (もも身の炭火焼160g×4、せせりの炭火焼160g×4、柚子胡椒)
 ほか、5000円で「日向屋肉巻きおにぎりギフト」(肉巻きおにぎり120g×8)などがある
【寄付金の使い道】町におまかせ/子育て・教育への事業/地域振興のための事業/環境保全への事業/福祉への事業   
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4位  大阪府泉佐野市
・1万円⇒国産銘柄鶏 うまかハーブ鳥6kg
    (手羽元2kg、もも肉2kg、むね肉2kg)

・5000円⇒赤鶏1羽鉄板焼セット(2~3人前)
     (もも2枚、むね2枚、せせり30g、砂ずり1個合わせて500~530g)
・1万円⇒お手軽バーベキューセット
    (備中高原鶏もも肉200g、冷凍博多地鶏ぼんじり正肉150g、
     手作りつくね200g、特製ダレ、塩こんぶ)
 ほか、5000円で「缶詰バルセット 6品目」(陸奥湾産帆立のアヒージョ75g、牡蠣の燻製オリーブオイル漬け80g、焼鳥ももたれ味70gほか)などがある
【寄付金の使い道まなびプロジェクト/未来を創る教育プロジェクト/ともにいきるプロジェクト/人づくりプロジェクト/にぎわいづくりプロジェクト/こどもプロジェクト/地域のアートプロジェクト/クリーンプロジェクトなど
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4位  宮崎県高鍋町
・1万円⇒宮崎県産若鶏6kgセット(むね肉1kg×4、もも肉1kg×2)
・1万円⇒宮崎県産若鶏もも肉4kg(もも肉2kg×2)
・1万円⇒老舗仕出し屋厳選宮崎県産鶏ボイルむねセット
    (朝びきフレッシュ)合計2.4~3kg
    (宮崎県産鶏ボイルむね[朝びきフレッシュ]200~250g×12パック)
・9000円⇒宮崎産鶏まるごとローストチキン拘りの
     5種類塩ハーブ仕立(丸鶏2kg)
 ほか、1万円で「もっちり餃子40個と手羽餃子10本」などがある 
【寄付金の使い道】歴史と文化が香るふるさとづくり/子どもたちの笑顔あふれるふるさとづくり/自然環境を守るふるさとづくり/心安らかに暮らせるふるさとづくり/産業が輝くふるさとづくり/おまかせ
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■以降のランキングはコチラ!⇒【ふるさと納税】鶏肉がもらえる自治体ランキング!(2018年度版)人気の「鶏肉」がもらえる自治体を比較して、コスパ最強のおすすめの自治体を発表!

 ちなみに、同率4位にランクインしたもう1つの自治体は「福岡県上毛町(こうげまち)」。「泉佐野市」と同様に、1万円を寄付すると「うまかハーブ鳥6kg」の返礼品がもらえるのだが、「泉佐野市」の場合は「手羽元2kg+もも肉2kg+むね肉2kg」なのに対して、「上毛町」の場合は「もも肉2kg+むね肉4kg」のセットになっており、部位と容量の組み合わせが異なる。自分はどの部位の鶏肉を、どれくらい欲しいのか総合的に判断し、申し込む自治体を決めるといいだろう。

 ちなみに、「ふるさと納税」を実施している自治体数は2000近くあるため、今回の調査でもすべての自治体を調べるのは難しく、あくまで「ザイ・オンライン編集部調べ」となっている。

※本記事は、各自治体が返礼品の見直しをする前(2018年10月31日以前)のデータをもとに作成しております。そのため、記事中の情報が実際の寄付金額と異なる、または返礼品の量が減っている場合がございますので予めご了承ください。

 この記事を見て「ウチの特典の方がすごいぞ!」という自治体関係者の方や、「こっちのほうがお得だよ」という情報を持ちの方は、ぜひ下記メールアドレスまで情報をお寄せください。確認の上、追記させていただきます。
◆情報はコチラまで!(zol-furusato@diamond.co.jp)

2018年の「ふるさと納税ランキング~鶏肉編~」第2位にランクインした
「宮崎県都農町」の「ふるさと納税」担当者にインタビュー!

 編集部では今回、2018年の「ふるさと納税ランキング~鶏肉編~」第2位にランクインした「宮崎県都農町(つのちょう)」の「ふるさと納税」担当者・山本貴士さんにインタビューを行なった。

 「都農町」は、2014年度の「ふるさと納税」では寄付受入額が400万円弱だったが、2015年度は7億円以上、2016年度は50億円の大台を突破し、2017年度は約80億円の寄付を集めて「ふるさと納税」の寄附受入額で全国2位にランクインするなど、実績がうなぎのぼりになっている。では、いったい何が転機になって、ここまで寄付を集められる自治体になったのだろうか。

 「『都農町』は、2015年度からポータルサイトの『ふるさとチョイス』を本格的に活用するようになったのですが、『ふるさと納税』に取り組んでいる自治体の中では後発組で、埋もれてしまっている状況でした。そんな中、2015年7月末に『楽天ふるさと納税』がサービスを開始したので、こちらには当初から参画し、2年連続で『ショップ・オブ・ザ・イヤーふるさと納税大賞』を獲得するなど、『ふるさとチョイス』とはまた違ったやり方で寄付金額を伸ばしております。要因としては、生産者の方々が提供してくれる返礼品のクオリティーが高いのはもちろん、寄付者のみなさまの中にリピーターが多いということが挙げられますね。私たちは、女性の方々や新規の客層に向けてもさまざまなアプローチをしておりますので、それが実を結んでいるのではないでしょうか」

 また、2018年度の寄付件数や寄付金額については、現時点では公表できないそうだが、昨年度よりも順調に推移しているとのこと。次に「都農町」では、「ふるさと納税」によってどのような効果が生まれているのか聞いてみた。

『ピエール・エルメ・パリ』×『都農町』フルーツマカロン15個入2万4000円の寄付でもらえる「『ピエール・エルメ・パリ』×『都農町』フルーツマカロン15個入」。

 「『ふるさと納税』に取り組む中で、町全体に活気が出てきていますし、生産者や町民の方々が協力し合うことで、一体感も生まれてきました。町としては『都農町』の知名度を上げたり、特産品の付加価値を高めたりするため、首都圏を中心に『都農町』の特集番組を放映するなど、さまざまなPR活動をしております。直近では、人気洋菓子店『ピエール・エルメ・パリ』の日本支社と業務提携を結び、『都農町』の食材を使ったコラボ商品を開発しました。また、日本に現存する一番古い中国料理店である、横浜の『聘珍樓(へいちんろう)』ともタッグを組んでおり、宮崎県まで来なくても『都農町』の特産品を食べられるようなキッカケ作りもしているんですよ。そういった努力が、他の自治体との大きな差になっているのかもしれません」

 では、そんな「都農町」では、「ふるさと納税」の寄付金をどのような事業に活用しているのだろうか。

 「一例としては、『国際交流事業』があります。『都農町』には近年、世界的なキウイ商社である『ゼスプリ』の園地が増えている関係で、『都農町』の中高生たちをゼスプリ本社のあるニュージーランドに派遣しました。さらに先日は、子どもたちに貴重な体験をさせてあげようということで、スペインのサッカークラブである『FCバルセロナ』のコーチを呼び、サッカー教室を開きました。子どもたちに“世界”を知ってもらい、より羽ばたいていってほしいという思いで実施したところ、保護者の方々からはお礼の言葉をいただきましたし、サッカー指導者からは『子どもたちの目つきが変わった』という声も聞けました」

 ちなみに、このサッカー教室は「都農町」だけでなく、宮崎県内の子どもたちを対象に実施したそうだ。「都農町」の中だけで完結させず、横のつながりを深めようという、素晴らしい試みだと言える。

 最後に聞いたのは、「都農町」がこれから先、「ふるさと納税」とどのように向き合っていくのかについてだ。

 「しばしば『都農町はふるさと納税のおかげで儲かっているんだろう』というような言い方をされます。しかし、私たちは2025年問題による人口減少を見据えており、『ふるさと納税』の制度が終わったとしても、外貨を獲得し続けられるような仕組みを作ろうとしています。どうしても寄付受入額ばかりが注目されてしまいますが、私たちが意識しているのは、いただいた寄付金をいかに有効活用するかということ。今後は、全国的に先駆的な事例を生み出して、横展開していきたいと考えております」

 現状を冷静に見つめ、寄付金額の増減に一喜一憂しないという「都農町」のスタンスは、町民にとっても非常に頼もしく感じられるだろう。また、サッカー教室のエピソードからも読み取れるように、「ふるさと納税」によってもたらされる恩恵を「都農町」は独り占めなどしていない。外へ外へと、輪を広げようとしているのである。

 どの自治体に寄付するべきか悩んでしまったときは「その自治体の理念に自分が共感できるかどうか」という点を検討材料に加えてみてはいかがだろうか。そうすれば、「ふるさと納税」はより一層、味わい深い体験になるはずだ。

宮崎県都農町の返礼品一覧

(取材・文/森井隆二郎[A4studio])