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2012年5月15日 フィスコ

欧州の動向と需給調整を見極める必要

 欧州危機の深刻化に伴う欧米市場の混乱により、日経平均はオープニング・ギャッ
プで2月上旬以来の8900円を割り込んできそうである。ギリシャが誓約を順守しない
のなら、通貨同盟を離脱する以外の選択肢はなくなる可能性があるとの見方など、市
場はギリシャのユーロ離脱のXデーを警戒。参加者が限られるなかで、小口の売りで
下げ幅を拡げる展開になりそうだ。
 昨日の日経平均は0.23%の上昇となったが、Fリテイ<9983>やファナック<6954>な
ど指数インパクトの大きい値がさ株が支えた結果である。一方、TOPIXは-0.22%だっ
た。さらに東証2部指数は-2.26%、日経ジャスダック平均は-2.47%、東証マザーズ
指数は-4.64%だった。

 4月末時点の三市場信用残高は買い残高が10週連続で増加し、売り残高が7週連続で
減少。信用倍率(買い残高÷売り残高)は前週の2.73倍から2.82倍に悪化しており、
買い方の需給関係は悪化傾向にあった。下がれば見切り売り、切り返せば戻り売りが
出やすい状況のなか、連休明けのソーシャルゲーム株の急落が一気に中小型株の需給
を悪化させたとみられる。追加担保差し入れなどに伴う換金売りなども出やすく、し
ばらくは欧州の動向と需給調整を見極める必要がありそうだ。

 なお、14日のNY市場でダウ平均は125.25ドル安の12695.35、ナスダックは31.24ポ
イント安の2902.58。シカゴ日経225先物清算値は、大証比105円安の8865円。ADRの日
本株はトヨタ<7203>、キヤノン<7751>、三井住友<8316>、三菱商<8058>、コマツ
<6301>、京セラ<6971>など、対東証比較(1ドル79.88円換算)で全般軟調だった。