株式レポート
2018年12月14日 マネックス証券

(朝)米国市場は小幅に高安まちまち ダウ平均は70ドル高 日本市場は3カ月に一度のメジャーSQ - 市況概況

【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 24597.38  △70.11 (12/13)
NASDAQ: 7070.33  ▼27.98 (12/13)

1.概況

米国市場は米中貿易交渉の進展を期待した買いが相場を支える一方で、ECBのドラギ総裁が理事会後の会見でユーロ圏の経済見通しについてリスクは下振れ方向に傾きつつあるとの見解を示すなか英国のEU離脱交渉の不透明感やフランスの政情不安などが意識され小幅に高安まちまちとなりました。ダウ平均は48ドル高でスタートするとまもなくして213ドル高まで上昇しましたが、上げ幅を縮めると午後は前日終値を挟んで揉み合う展開となりました。引けにかけて買いが優勢となったダウ平均は結局70ドル高の24,597ドルで取引を終え続伸となっています。

一方でS&P500株価指数が0.5ポイント安の2,650ポイントと反落となったほか、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も27ポイント安の7,070ポイントと4日ぶりの反落となっています。

2.経済指標等

先週一週間の米新規失業保険申請件数は前週比2万7000件減の20万6000件となり市場予想を上回る改善となりました。また、11月の米輸入物価指数は前月比1.6%低下し市場予想を下回りました。米輸出物価指数も0.9%低下しこちらも市場予想を下回っています。11月の米財政収支は2050億ドルの赤字となり市場予想を上回る赤字となっています。

3.業種別動向

業種別S&P500株価指数は全11業種のうち公益事業や生活必需品、不動産などの6業種が上げました。一方で素材や金融、一般消費財・サービスなどの5業種が下げ、素材は1%を超える下落となりました。

4.個別銘柄動向

投資判断引き上げを受けてプロクター・アンド・ギャンブル(PG)が2%以上上げダウ平均構成銘柄で上昇率トップとなりました。また、ゼネラル・エレクトリック(GE)も投資判断の引き上げを好感して7%を超える上昇となっています。さらに日本郵政(6178)が約3000億円を出資し発行済み株式の7-8%を取得する方針を固めたと伝わったアフラック(AFL)も7%近く上げています。決算で売上高が市場予想を上回ったネットワーク機器大手のシエナ(CIEN)も8%以上上げています。

一方で決算で売上高が市場予想を下回った紳士服のテイラード・ブランズ(TLRD)が急落し30%近く下げています。

5.為替・金利等

長期金利は変わらずの2.91%となりました。ドル円は113円台半ばで推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

米国市場が小幅に高安まちまちとなり材料になりにくいなか日経平均が2日間で670円近く上げた後で利益確定の売りが出やすいことから本日の日本市場は軟調なスタートが予想されます。こうしたなか本日は3カ月に一度のメジャーSQで寄り付きの動向が注目されます。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)