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2012年5月21日 フィスコ

底打ち意識ではなく、値ごろ感からの上昇

 日経平均は小幅に反発。22.58円高の8633.89円(出来高概算15億株)で取引を終え
た。ギリシャなど欧州の動向を睨みながらの相場展開となるなか、ここ2週間の急ピ
ッチの下げに対する値ごろ感からの買いが先行した。しかし、トヨタ<7203>が2月以
来の3000円を割り込むなど、景気敏感セクターは弱く、日経平均はファナック<6954>
とFリテイ<9983>の上昇に支えられる格好だった。
 出来高はメガバンクや証券、ハイテクの一角、さらに日本橋梁<5912>など低位の材
料株物色が膨らみ、15億株と低水準ながらも5月2日以来。しかし、売買代金は8656億
円にとどまり、1月17日以来、約4ヶ月ぶりに9000億円を下回った。
 ファナック、Fリテイが終日強い動きをみせたこともあり、日経平均はプラスレン
ジでの推移が続いた。値ごろ感からの買いの流れについても、後場に入り小型株に切
り返す動きが拡がりをみせてきた感はある。低水準の売買代金をみても底打ちを意識
したスタンスではないだろうが、日経平均が小じっかりに推移するようであれば、心
理的な安心感もある。日経平均は5月に入り9%程度下げており、売り込まれていた銘
柄などには短期的なリバウンドを意識した資金が向かいやすい。
 ただし、ギリシャなど欧州の動向を睨みながらの相場展開である。値ごろ感からの
買いであり、テーマ物色なども日替わりとなる可能性はある。資金の回転は速いと考
えられるため、オーバーナイトのボジションは避けたいところ。22-23日の日銀の金
融政策決定会合への期待感から底堅さが意識されそうだが、ギリシャ問題を背景に、
神経質な相場展開が続くだろう。
(村瀬智一)