会社に副業がバレない「確定申告」のやり方とは？
副業に関する就業規則や税金のこと、副業の種類と
メリット・デメリットなど、副業の基礎知識を解説

副業を始めるうえでの基礎知識や注意点、メリット・デメリットを解説！

発売中のダイヤモンド・ザイ3月号では、「消費税増に打ち勝て！　あと100万円をつくる節約＆副業ワザ」を特集。「もっと株を買いたい。教育資金や老後資金を貯めたい。あと年収が100万円多ければ……」などと、日々考えている人は少なくないはず。年収を増やすことは簡単ではないが、節約＆副業は比較的ラクに始められて、真剣に取り組めば手元の資金を大きく増やせる可能性も高いのだ。特集では、節約や副業に取り組み、貯蓄や収入を増やした人のワザを取り上げている。

今回は特集の中から、副業を始めるうえでの注意点や、主な副業の種類、それぞれのメリット・デメリットを紹介！「どれくらい稼いだら確定申告が必要？」など、よくある疑問とその回答も抜粋するので、副業を始めたい人は参考にしてみてほしい。

副業がしやすくなった今の時代、長く副業を続けるには
「何のために働くのか」という目的を見失わないようにしよう！

　2018年、副業・兼業について現行の法令のもとでどういう事項に留意すべきかをまとめた「副業・兼業の促進に関するガイドライン」が厚生労働省から発表された。

 「2018年は『副業元年』ともいわれ、実際に始める人がだいぶ増えました。副業は収入の柱を増やす以外にも、好きなことを仕事にできる、人脈が広がる、独立のノウハウを身につけられるなど、さまざまなメリットがあると思います」（趣味起業コンサルタントの戸田充広さん）

　副業と一口に言っても、仕事の内容、収入、雇用形態まで実に幅広い。さまざまな職種の中から、自分に合った仕事をどのように見つければよいのだろう。

 「例えば、夏休みに家族旅行に行くために土日に働く人もいれば、将来独立したいからと、まずは週末起業で準備していくという人もいます。ただ、いずれにせよ長く副業を続けていくには、自分がなんのために働いているのか、その目的を見失わないことが大切です」（戸田さん）

「スキル系」「レンタル系」「すきま時間系」の副業の
メリット・デメリットを検証し、自分に合ったものを探そう！

　ダイヤモンド・ザイ3月号では、自分の得意なことや好きなことを生かす「スキル系」、ニーズが高まるシェアビジネスに注目した「レンタル系」、土日や帰社後の空いている時間を使って稼ぐ「すきま時間系」と、副業を3つのジャンルに分類し、それぞれのメリット・デメリットを整理している。

　まず、「スキル系」の副業のメリットは、本職や趣味で培ったスキル（技術）を生かせることや、
積み重ねていくことで大きな利益を得られる場合があること。一方で、成果物にある程度のクオリティが求められることや、ブログや写真販売など、まとまった収入になるまでに時間がかかるものもあることなどは、デメリットと言えるかもしれない。

　「レンタル系」の副業は、ほとんど手間がかからず、経験やスキルが不要のものが多いこと。車庫、車、部屋など、自分が持っているものを貸すことでも始められる点などがメリットだ。しかし、車庫、部屋スペースなどをレンタルする場合、収入はかなり立地に左右される点や、スペースを持っていない場合、ある程度の初期投資がかかることがデメリットと言える。

「すきま時間系」の副業は、働いただけ即収入になるような仕事が多いため、臨時収入が必要なときに最適。休日や仕事が終わってからなど、空いている時間に手軽に稼げるのがメリット。反面のデメリットは、時間や成果に比例して収入が決まり、時間を費やさないと稼ぐのが難しい点。さらには本業に支障が出ないよう、体力と時間両面での自己管理力が必要となる点だろう。

副業を始める前に必ずチェック！
「就業規則や税金」に関する疑問をQ&Aで紹介！

　ここからは、副業を始める前に知っておきたい、就業規則や税金に関するQ&Aを紹介する。

【Q1】副業を始めた場合、いくらくらいの収入から確定申告が必要？
⇒【A】所得が年間20万円を超えたら確定申告を行わなくてはいけない。

　副業の収入だけ、もしくは副業の収入＋株やFX（外国為替証拠金取引）などでの収益の合計が年間20万円を超えたら、確定申告をしなければならない（※パートやアルバイトなど、給与所得の副業の場合は年収20万円未満でも確定申告が必要）。

　ただし、副業の収入に関しては、所得から必要経費を引いた額が年間申告額となる。副業で使った支出の領収書はきちんと管理しておこう。

【Q2】確定申告をするときに会社にバレないようにする方法ってある？
⇒【A】申告時に「普通徴収」を選択すると住民税が変動しない。

　副業をした場合、住民税の金額が上がることで会社側が気づきやすくなる。確定申告書にある「給与・公的年金等に係る所得以外の所得に係わる住民税の徴収方法の選択」で「自分で納付」を選択すると、副業分の住民税は自分で支払えるようになる。ただ、「自分で納付」を選んでも、それが通らない自治体がたまにある。申告時に口頭で確認したほうが確実だ。

【Q3】就業規則には「副業禁止」と明記はないが、どんなことに気をつければいい？
⇒【A】本業と競合するようなものは避け、本業に影響が出ないことを心がけて。

　本業に影響するような働き方は避けるのが基本。本業と同じ業種を選ぶことも、競合関係になってしまうことがあるのでNGだ。また、マルチ商法のようなグレーな副業は、会社に知られたときは解雇になることもあり得る。絶対に手を出さないこと。

【Q4】副業は禁じられていないが会社に副業を始めることを言っておいたほうがいい？
⇒【A】会社の文化やムードによる。オープンにしないほうがいいことも。

　副業を会社に届け出るかどうかは、会社のルールに従うのが原則。ただ、日本の会社では副業に対する風当たりは厳しい。職場の雰囲気や上司によっても問題視されるかは変わる。就業規則では禁止されていなくても、実際のところどうなのかを見極めよう。

　ここまで、副業を始めるうえで知っておきたい基礎的な知識や心構えなどを紹介してきた。ダイヤモンド・ザイ3月号の「消費税増に打ち勝て！　あと100万円をつくる節約＆副業ワザ」特集では、実際に副業で稼いでいる人にインタビューし、仕事の内容や利益を出すコツなどを聞いている。また、副業を始めたい人向けのサービスなども取り上げているので、どんな副業をするか決めかねている人は必見だ。2019年は、2018年よりも手元に残るお金を100万円以上増やすことを目指すなら、ぜひ誌面も参考にしてみてほしい！

お金の情報が盛りだくさんのダイヤモンド・ザイ3月号
大特集は2019年の主役株を紹介する「最強”日本株”番付」

　発売中のダイヤモンド・ザイ3月号は、「消費税増に打ち勝て！　あと100万円をつくる節約＆副業ワザ」特集以外にも、さまざまなお金の特集を掲載！　大特集は「最強”日本株”番付 2019年初場所」。高配当株、株主優待株、10万円株、割安株、大型株、中小型株の6ジャンルで、プロ注目の90銘柄を番付形式で公開しているので、銘柄選びに活用できるはずだ。

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　また、別冊付録として「2019年こそNISA＆つみたてNISAで勝つ！」を用意！　掲載している「初級・中級・上級者別　8つのNISAワザ」は、長期でほったらかしたい人から短期で売買したい人まで必見の内容だ！

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