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2012年5月29日 フィスコ

しばらくは材料株での値幅取り狙い

 日経平均は小幅に反落。30.29円安の8562.86円(出来高概算7億5000万株)で前場
の取引を終えている。米国市場はメモリアルデーの祝日のため休場で手掛かりに欠け
るほか、欧州市場はスペインの銀行株への売りが続き、相場の重しに。直近で3営業
日続伸していたこともあり、戻り待ちの売りなどから反落して始まった。その後は先
物主導で売り仕掛け的な流れとなり、日経平均は一時8517.18円まで下げる局面もみ
られた。ただ、売りが先行していたファーストリテイリング<%%%9983%%%>、ファナック
<%%%6954%%%>など指数インパクトの大きい値がさ株の一角がプラスに転じたこともあり、日
経平均は小幅な下げに。
 東証1部の騰落銘柄は、値上がり694に対して値下がり750、変わらず205と高安まち
まち。セクターではクレディスイスがオーバーウエートへ引き上げた海運が上昇。そ
のほか、鉄鋼、倉庫運輸、空運、非鉄金属などが小じっかり。半面、電力やパルプ
紙、証券、保険、輸送用機器、医薬品などがさえない。物色はやや仕手系色の強い材
料株に集中し、新日理化<%%%4406%%%>、明和産<%%%8103%%%>、ルック<%%%8029%%%>などが強い値動きをみ
せている。
 朝方に先物主導で下への仕掛け的な動きがみられたが、8500円辺りでの底堅さが意
識された。欧州不安を背景に戻り待ちの売り圧力は警戒されるが、現在の水準からは
下を売り込む流れも限られている。引き続き膠着感の強い相場展開となろうが、指数
インパクトの大きいファーストリテイリング<%%%9983%%%>、ファナック<%%%6954%%%>の動向次第と
なりそうだ。
 また、短期的な資金が中心とはみられるものの、調整が続いていた材料株に値ごろ
感からの買いの動きがみられる。やや日替わり的な面もあるが、5月以降の急ピッチ
の下げによって調整幅は大きく、テクニカルの範囲内としてもリバウンド狙いの値幅
妙味はありそうだ。
 米国市場の休場の影響もあって出来高は低水準だが、休場明け後も週末の米雇用統
計など重要な経済指標の発表を控えており、しばらくは材料株での値幅取り狙いの商
いが中心になりそうだ。
(村瀬智一)