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2012年5月29日 フィスコ

テクニカルの範囲内としても値幅妙味はありそう

 日経平均は4営業日続伸。63.93円高の8657.08円(出来高概算17億6000万株)で取
引を終えた。朝方こそ米国市場が休場で手掛かりに欠けるほか、欧州市場はスペイン
の銀行株への売りが続き、相場の重しとなるなか、反落して始まった。その後は先物
主導で売り仕掛け的な流れとなり、日経平均は一時8517.18円まで下げる局面もみら
れた。しかし、欧州不安を背景に戻り待ちの売り圧力は警戒されるが、8500円辺りで
の底堅さが意識されるなど、現在の水準からは下を売り込む流れも限られた。そのな
かで上海などアジア市場が強含んだことで、ファナック<6954>、コマツ<6301>や商社
株など中国関連が上昇。関連物色が次第に拡がりをみせるなか、日経平均はじりじり
と上げ幅拡げる展開に。
 セクターでは海運が4%超の上昇となったほか、非鉄金属、鉄鋼、機械、鉱業が2%
超の上昇に。一方、電力株がほぼ全面安となったほか、医薬品、食料品、サービス、
情報通信が小安い。東証1部の騰落銘柄は、値上がり1130に対して値下がり423、変わ
らず120と、値上がり数が全体の6割を超えた。
 アジア市場の上昇をきっかけに、幅広い中国関連株が上昇している。ただ、コマツ
をみても2400円辺りから1850円まで下げた後の100円程度の戻りである。5月以降の急
ピッチの下げによって調整幅は大きく、テクニカルの範囲内としてもリバウンド狙い
の値幅妙味はありそうだ。
 欧州不安を背景に戻り待ちの売り圧力は警戒されるほか、米国では5月ISM製造業景
気指数、5月雇用統計など経済指標の発表が予定されている。米連邦準備制度理事会
(FRB)による金融緩和策「ツイスト・オペ」が終了予定の6月末の前、6月19日、20
日の連邦公開市場委員会(FOMC)に向けた重要な指標となる。トレンド転換こそない
が、調整トレンドのなかでのリバウンドが意識されやすいだろう。
(村瀬智一)