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2019年2月21日 フィスコ

フェイスブックが非中央集権で支持獲得?ザッカーバーグ氏 ブロックチェーンや匿名性の重要性を語る

フェイスブックのマーク・ザッカーバーグCEOが、ユーザーが自分自身のデータをコントロールできるブロックチェーンの利用ケースを検討していることを明かした。2月20日に公開されたハーバード・ロー・スクール(ハーバード大学の法科大学院)のジョナサン・ジットレイン教授との対話の中で、 その考えを語っている。
ザッカーバーグ氏は、技術や社会の未来といったトピックに関する議論の中で、「フェイスブックは、非中央集権化勢力としての仕事を考えている」と述べた。そもそも、彼(33歳)と同世代の人々は「個人に力を与えるもので、大規模な中央集権化していないから」テクノロジーに興味を持ち始めたという。

ザッカーバーグ氏は、ユーザーが自分自身のデータを制御できるブロックチェーンのユースケース・活用事例を検討しているとし、「あなたがあなた自身の情報を受け取って非中央集権システムに保存し、仲介者なしでログインすることを選択できる」と述べた。

またザッカーバーグ氏は、近い将来に実現される可能性はないものの、非中央集権システムの長所に関する哲学的な問題に、より興味を持っていると述べた。非中央集権システムでは、ユーザーは自分自身のデータをコントロールできるようになるが、乱用につながる可能性があり、どのような手段に頼ることも中央集権システムより困難になると解説した。

ザッカーバーグ氏は、フェイスブックがより非中央集権型の構造に移行している例として、メッセージングサービスで暗号化機能を提供している点を挙げた。プライバシーおよびセキュリティにおいて暗号化するメリットを説明しながら、フェイスブックが、テロリストによる勧誘や子供に対する搾取から善良な人々を守るよう期待されており、安全であることの重要性を強調した。

フェイスブックが非中央集権?
ザッカーバーグ氏の期待とは裏腹に、フェイスブックの中央集権的なデータ収集体制は欧米を中心に問題となっている。

フェイスブックは、とりわけ2018年は個人情報の流出問題に揺れた。英データ分析会社ケンブリッジ・アナリティカがフェイスブックの最大8700万人分の利用者データを使い、2016年の米大統領選とブレグジット(英国の欧州連合離脱)をめぐる国民投票の結果に影響を与えたとされ、スキャンダルになった。フェイスブックのザッカーバーグは2018年の米議会の公聴会に呼ばれ、謝罪に追い込まれた。

また、欧州では米ハイテク大手からプライバシーを守るための動きが加速。先月22日にはフランスのデータ保護機関「情報処理・自由全国委員会」(CNIL)が、グーグルによる個人情報の収集方法を問題視し、同社に5千万ユーロ(約62億円)の制裁金を科すと発表した。

ザッカーバーグ氏が主張する「非中央集権型への以降」や「暗号化機能」への移行がユーザーから支持を集められるのだろうか。また、プライバシーの観点で失った信頼を取り戻すことはできるのだろうか。注目だ。

(記事提供:コインテレグラフ日本版)
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