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2012年6月6日 フィスコ

各国の金融政策への期待からショートは積み上がりづらく

 日経平均は続伸。151.53円高の8533.53円(出来高概算20億8000万株)で取引を終
えた。4営業日ぶりに終値で8500円を回復した。米国市場の上昇が好感されたほか、
主要7カ国(G7)の財務相・中央銀行総裁の緊急電話協議で、欧州債務危機に協調し
て対応するとの認識で一致したことも安心感に。
 また、豪1-3月期の実質国内総生産(GDP)が市場予想を上回ったことや、欧州中央
銀行(ECB)政策理事会を控えての政策期待を背景に為替市場ではユーロが買い戻さ
れたことが好感された。
 セクターでは不動産、証券の上昇率が4%を超えるなど、売られ過ぎのセクターや
銘柄への買戻しとみられる流れが強まり、鉄鋼、保険、繊維、非鉄金属、輸送用機
器、ガラス土石、電気機器、金属製品、海運、機械、ゴム製品が2%を超えるなど、
景気敏感セクターを中心の上昇だった。
 為替市場でユーロが買い戻された流れがキッカケになったようだが、今晩のECB政
策理事会や米国では地区連銀経済報告書(ベージュブック)、翌日には米バーナンキ
連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言が予定されており、リスクポジションを
解消する流れだろう。
 ただし、トヨタ<7203>が週初の下落部分を吸収するなど、修正リバウンドとしては
一巡感が出やすい。この水準からトレンドを強めるには、政策期待のみでは厳しいで
あろう。17日に予定されているギリシャの再選挙までは、底打ちを意識しづらいとみ
られる。
 ただし、各国の金融政策への期待が高まるため、一先ずショートポジションは積み
上がりづらくなったであろう。積極的なポジションは取りづらいなか、リスクポジシ
ョンの解消に伴うショートカバーが、売られ過ぎの銘柄にはプラス要因としてインパ
クトになりそうだ。仕手系の材料株についても、ルック<8029>、高島<8007>が高値を
更新してきており、5月の急落で悪化した個人の需給状況は改善傾向にあるだろう。
(村瀬智一)