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2012年6月11日 フィスコ

買い一巡後は想定内のこう着、ハイテク株の見直しに注目

 日経平均は反発。157.53円高の8616.79円(出来高概算6億9000万株)で前場の取引
を終えた。スペインの支援要請を受けて欧州連合(EU)が最大約10兆円の支援を行う
ことで合意したことが材料視された。シカゴ先物清算値(8515円)を上回って始ま
り、その後は一時8665.80円まで上げ幅を拡げており、6月のSQ値(8613.40円)を突
破した。
 ただし、スペインに対する支援には条件が付いているとの報道から為替市場ではや
やユーロ安に推移。ギリシャの再選挙を控えていることもあり、買い一巡後はSQ値水
準でのこう着に。ファナック<6954>、ファーストリテイリング<9983>など、指数イン
パクトの大きい値がさの一角が上げ幅を縮めていることも、日経平均の上値を抑える
格好に。東証1部の騰落銘柄は、値上がり1253に対して値下がり270、変わらず138
と、値上がり数が全体の7割を占めている。
 買い一巡後のこう着については想定された値動きであろう。ギリシャの再選挙を見
極めるまでは、欧州の政策を手掛かりした流れに影響を受けやすい。しばらくは欧州
情勢を受けてのオープニング・ギャップからのスタートから、膠着感の強い相場展開
が続きそうである。
 ただし、欧州の積極的な対応策への期待からショートポジションは積み上がりづら
く、ニュースフローを受けてショートカバーが入りやすいと考えられる。そのため、
売り込まれていたセクターや銘柄などの押し目拾いの動きは強まりそうである。
 そのほか、米アップルは米国時間11日から、2012年の開発者向けイベントを開催す
る。毎年新機能や新サービス、新製品などを披露しており、ハイテク株の見直しの動
きが期待される。
(村瀬智一)