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2012年6月11日 フィスコ

売り込まれていたセクターや銘柄に関心が向かいやすい

 日経平均は大幅に反発。165.64円高の8624.90円(出来高概算14億5000万株)で取
引を終えた。スペインの支援要請を受けて欧州連合(EU)が最大約10兆円の支援を行
うことで合意したことが材料視された。8600円を回復して始まった日経平均は下降す
る25日線に上値を抑えられる格好でのこう着だったが、6月のSQ値(8613.40円)を突
破し、先週末の下落部分を吸収した。
 セクターでは海運、非鉄金属、電気機器、機械、石油石炭、その他金融など、景気
敏感セクターを中心に上昇。中国が後場に入って強含んだことも安心感につながっ
た。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が全体の6割を超えた。また、米アップルの開
発者向けイベントの開催を控え、アップル関連などハイテクの一角が後場に入り一段
高。SNS関連などもリバウンドが強まっていた。
 内需・ディフェンシブ系が一服となったこともあり、買い一巡後の日経平均はこう
着となったが、想定内の動きであろう。ギリシャの再選挙を見極めるまでは、欧州の
政策を手掛かりとした流れに影響を受けやすいだろう。欧州懸念が和らぐ局面ではシ
ョートカバーが強まりやすく、引き続き売り込まれていたセクターや銘柄に関心が向
かいやすいと考えられる。欧州の積極的な対応策への期待からショートポジションは
積み上がりづらく、調整局面での押し目拾いの動きも意識される。また、米アップル
の開発者向けイベントが開催されるため、明日以降もハイテク株の見直しの動きが期
待される。
(村瀬智一)