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2012年6月12日 フィスコ

欧州イベントを前に一喜一憂しやすい状況

 米国株安が嫌気され、売り先行の展開になろう。昨日の日経平均は先週末の下落部
分を吸収する展開だったが、上値抵抗線として意識される25日線に上値を抑えられる
形状が続く格好である。
 米国でも朝方はスペイン支援を好感した。しかし、その後支援策の詳細に疑問が浮
上したほか、スペインが実際に上限の10兆円を要請するかどうかについて不透明感が
広がったようだ。シカゴ日経225先物清算値は8500円を下回っており、これにサヤ寄
せするオープニング・ギャップになる。

 ただし、日経平均は25日線まで回復していたことで、いずれにしても強弱感が対立
しやすいところであった。17日のギリシャの再選挙を控えていることから、一気に25
日線突破を想定する向きは無かったと考えられる。そのため売りが先行するものの、
売り一巡後はこう着となり、割安感のほか売られ過ぎ銘柄などへの押し目を拾う動き
が出てきそうである。

 また、テクニカル面ではボリンジャーバンドの-1σと中心値(25日)とのレンジ内
である。-1σが8460円辺りに位置しており、これをサポートできれば想定内のトレン
ドとなる。-1σを割り込むような局面では、-2σが位置する8250円辺りが警戒される
ことになる。ただし、欧州イベントを前にしたニュースフローに一喜一憂しやすい状
況のなか、ショートポジションも積み上がり難いとみられる。

 物色としては内需系に向かいやすいであろう。また、米アップルの開発者イベント
については、予想された内容だったとしてアップル株は軟調だった。しかし、ハイテ
ク株は売られ過ぎの状況であるため、利食い一巡後の押し目狙いは意識しておきたい
ところ。

 なお、11日のNY市場でダウ平均は142.97ドル安の12411.23、ナスダックは48.69ポ
イント安の2809.73。ADRの日本株はトヨタ<7203>、キヤノン<7751>、三井住友
<8316>、三菱商<8058>、コマツ<6301>、京セラ<6971>など、対東証比較(1ドル79.4
円換算)で全般軟調だった。