ザイスポ!
【第28回】 2012年6月19日 ザイ・オンライン編集部

世界最大級の石炭会社がまもなく上場
モンゴル株が本気を出すのはこれからだ!

フロンティア投資の第一人者・木村昭二がモンゴルへ飛んだ!

赤ちゃんからお年寄りまで全国民が株をもらえる?!

 タバントルゴイの上場は、現地でも大変な話題になっています。なぜなら同社の株は、赤ちゃんからお年寄りまで、国民にすべからく配布されるからです

 モンゴルは1991年に、社会主義から資本主義に変わりました。その時、国家総資産の44%を「バウチャー」と呼ばれるクーポン券として国民全員に配布し、国営企業を民営化したのが同国の証券市場の成り立ちです。

 タバントルゴイの場合、上場に際し市場で売り出される株数は全体の29%です。残る71%のうち51%は政府が継続所有、20%は国民に配布されることになっています。仮に時価総額が106億ドルになったとすると、278万人の国民はそれぞれ763ドルずつ資産を手にすることになります

 モンゴル人の平均月収は130ドル程度と聞きますので、経済効果はいかばかりか!? そして、タバントルゴイの持つ炭鉱とはどれほどのものか!?  さっそく現地へ行って、見てきました!

6年ぶりのモンゴル、経済成長は順調だった!

 実は、筆者がモンゴルに証券口座を開設したのは06年のこと。「モンゴルに証券市場があるらしい」と聞き、同国最大の証券会社BDSec社に問い合わせたところ、口座開設申込書とパスポートのコピーをFAXしただけで口座が開設できてしまいました。いきおいお金も振り込んだのですが、騙されたのではないかと不安になり、現地へ飛んだのでした。

 あれから6年、都市部には真新しい高層ビルが建ち、通りにはお洒落なホテルやブランド店が並び、かつては見なかった大渋滞も発生していました。経済は確実に発展しているようです。

人々が行き交う、ウランバートルの街中 (Photo:©WorldStock.JP)

かつては閑散としていたモンゴル証券取引所は、ロンドン証券取引所と提携して、近代化が進んでいました。600社近くあった上場企業も、337社まで整理されました。一方で、証券会社は昨年34社から78社に増えるなど、同国で投資熱が高まっていることがうかがえます。

 さて、世界最大の埋蔵量を誇る石炭鉱床と言われても、適当な荒野を指して「この下だ」というのでは投資意欲もわきません。そこでBDSec社の人にお願いし、特別に現地を見せてもらうことになりました。