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2012年6月22日 フィスコ

円安の流れを背景に緩やかなリバウンド相場に期待

 日経平均は小幅に反落。25.72円安の8798.35円(出来高概算16億株)で取引を終え
た。スペインの銀行のストレステストの結果や米国では世界経済の成長不安を受けて
ゴールドマン・サックスのアナリストがS&P500種の売りを推奨。さらに格付け会社ム
ーディーズは、シティやモルガン、バークレイズ、クレディ・スイスなど世界の主要
な15金融機関の長期債務格付けを引き下げたことが嫌気された。
 これにより日経平均は寄り付き直後に8731.79円まで下げた。しかし、売り一巡後
は底堅さが意識されるなか、為替市場での円高一服などを手掛かりに下げ幅を縮めて
きている。後場には一時8830.34円と8800円を回復する局面もみられ、週末要因で手
掛けづらいながら底堅さがうかがえた。
 売買代金は再び1兆円を割り込み、欧州情勢などを見極めたいとの様子見姿勢が根
強い。ただし、来週は28-29日に欧州首脳会議が開かれるため、欧州情勢の落ち着き
が期待される。また、米連邦公開市場委員会(FOMC)での量的緩和第3弾(QE3)への
期待が後退したほか、国内では消費税増税を柱とした一体改革関連法案が26日に採決
されるなか、為替市場では円安の流れに向かいやすい状況にもある。これが輸出関連
など売り込まれていたセクターや銘柄などへの買戻しに向かわせる可能性がある。
 日経平均はテクニカル面でもボリンジャーバンドの+2σと+1σでのレンジで推移。
+2σを上放れて買われ過ぎシグナルが発生するよりも、+1σに接近する調整は理想的
な動きだった。まだ、不安感があるものの一目均衡表の遅行スパンの上方転換シグナ
ル発生もみせてきている。円安の流れを背景に緩やかなリバウンド相場に期待したい
ところである。
(村瀬智一)