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2012年6月28日 フィスコ

注目銘柄ダイジェスト(前場):電力株、パナソニック、エーザイなど

電力株
中部電力<9502>や中国電力<9504>、東北電力<9506>など、東京電力<9501>を除いて電
力株総じてしっかりの動き。株主総会の通過に伴って、原発事業の先行きに対する過
度な警戒感は後退との見方も多いようだ。一方、本日はボーナス持ち株会の買いも各
社に流入していると指摘されている。こうした一時的な需給の影響か、比較的、朝方
の買い一巡後に上げ幅を縮小させるものが多くなっている。

パナソニック<6752>:632円(前日比+14円)
小幅反発。メリルリンチ(ML)が同社の投資判断を「中立」から「買い」に格上げ、
目標株価も645円から800円に引き上げていることなどがプラス材料視されている。ML
では、本社改革による意思決定プロセスの簡素化と固定費構造改革の加速化、GCM効
果による白物家電の売上成長加速化、テレビの赤字完全解消に向けた追加施策などが
今後のカタリストになっていくとみているもよう。第1四半期営業利益は推定会社計
画を上回る382億円の着地を予想とも。

エーザイ<4523>:3435円(同+65円)
買い先行スタート。同社が米国で販売提携を行っている米アリーナの抗肥満薬をFDA
が承認と伝わっている。アリーナ株は足元で期待感の高まりから急騰していたが、正
式承認を受けて昨日27日の米国市場でも一時50%強の上昇となっているもよう。同社
もADRで約6%の上昇、改めて期待感の高まる流れとなっている。なお、同薬の承認は
五分五分の見方だったとみられ、ピーク時年商としては300-400億円が想定されてい
るようだ。

太平洋セメント<5233>:180円(同+4円)
しっかり。ドイツ証券では同社の投資判断を「ホールド」から「バイ」に格上げ、目
標株価を170円から225円にまで引き上げている。国内セメント需要の想定以上の強
さ、市況の上昇を織り込んで、業績予想を上方修正しているもよう。今期営業利益は
会社計画360億円に対して430億円を予想しているようだ。また、国土強靭化法案に対
する期待感を評価引き上げの背景に。

ニトリHD<9843>:7300円(同+230円)
買い優勢の展開。同社は前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は187億円で前年同
期比42%増益となった。上半期計画の308億円、同19%増益見通しに対して、順調な
進捗との評価が先行する格好のようだ。会社側の3-5月期計画は170億円程度であった
もよう。円高効果以外に経営効率改善などの効果も表面化したものとみられる。な
お、モルガン・スタンレー(MS)では目標株価を9600円から9800円に引き上げ。


三機工業<1961>:418円(同+31円)
急伸で上昇率上位。自己株式の取得実施を発表、需給改善期待が高まる状況になって
いる。発行済み株式数の4.2%に当たる300万株が上限、取得期間は6月29日から9月28
日までとしている。目先の需給インパクトに加えて、良好な財務体質などへの見直し
の動きにもつながっているようだ。同様に自社株買い実施発表の高松G<1762>も、薄
商いながら株価は急伸となっている。

ソフトフロン<2321>:20210円(同+4000円)
ストップ高。「ひかり電話」に対応するスマートフォン、タブレット向けIP電話・
テレビ電話アプリ「LivyTalk(リビートーク)」の提供を29日から開始すると発表し
たことが材料視されているようだ。音声・映像通信技術をもとに、スマートフォン・
タブレット向けに高速・軽量化の技術開発を行い、高価な専用装置なしに本格的な高
品質のテレビ電話アプリケーションを実現することができると。

ナノキャリア<4571>:49400円(同+6100円)
大幅続伸。「NC-6004ナノプラチン」の新薬治験開始届を、厚生労働省医薬食品局
へ提出したと発表したことが材料視されている。ナノプラチンは最重要パイプライン
の1つと位置付けており、肺がんや卵巣がんなどの幅広いがん種の標準治療薬である
抗がん剤「シスプラチン」をミセル化した新しい製剤と。なお、今期業績への影響は
ないとしている。

MICメディカ<%%%2166%%%>:ストップ高買い気配
ストップ高買い気配。エムスリー<2413>、メディサイエンス<%%%2182%%%>と3社間での業務
提携の検討に向けた基本合意を発表している。エムスリーが同社に対し、1株18万
1412円でTOBを実施。買い付け期間は本日から7月26日までとなり、TOBが成立
すれば10月下旬に上場廃止となる見通し。エムスリーは、医薬品の治験から販売まで
手掛ける体制を整え、内外の製薬会社からの受注拡大につなげる方針。

ウエストHD<1407>:1470円(同+45円)
6日続伸。再生可能エネルギーの全量買い取り制度が7月1日から導入されることを前
に、メガソーラー関連の一角として物色が継続している。本日については、再生可能
エネルギーの新規事業計画が原発2基分に達する見込みと報じられたことが支援材料
にも。なお、経産省によると、メガソーラーなど非住宅の太陽光発電は11年度時点で
80万キロワット、制度導入によってメガソーラーは2.6倍に増えると。

ポールHD<3657>:2395円(同+305円)
買い先行。上期営業利益予想を5.2億円から7.7億円へ、通期予想を13.5億円から16.0
億円へとそれぞれ上方修正したことが好感されている。ソーシャルゲーム市場の好調
を背景に、デバッグ・検証業務の受注が拡大していることなどが寄与したようだ。ま
た、同時に期末配当予想を44円から54円へと引き上げており、株主還元策の強化を評
価も。

モブキャスト<3664>:2409円(同-90円)
売り先行。昨日は初値形成後も上値追いとなり高値引けとなるなど、ソーシャルゲー
ム関連のIPOとして賑わった。ただし、公開価格である800円の約3倍水準まで上昇
し、短期的な過熱感が意識され利益確定売りが先行しているようだ。なお、いちよし
では、今期の会社計画は売上高が前期比89%増の38億円、営業利益が同92%増の10億
円となっているが、1Q(1-3月期)に売上高が10.8億円、営業利益2.5億円の進捗と
なっており、会社側の見方は保守的とみられるとコメントしている。