株データブックWeb「記者が斬る!」
【第16回】 2012年7月2日 ザイ・オンライン編集部

公募価格の3倍になったモブキャストに続けるか!?
2012年7月に新規公開する3銘柄の初値を大予想!

IPO特集第1弾 「IPOで騰がる株」の3条件とは?

 2012年7月に上場するのは下の表3で示した3銘柄となる。

  以下、公開が早い順に紹介していくのだが、ちょっとその前に、いまいちどIPO銘柄の買い方についておさらいしておきたい。個々の銘柄の説明にもリンクするので重要だ。

 IPO銘柄だっていったん上場してしまえば、あとは普通の株と同じ。どこの証券会社でもその株は買える。ただし、新規上場する時だけは別。新規上場時の株の購入は、あらかじめ決められた証券会社でのみ可能なのだ。

 IPO銘柄が買える証券会社を幹事証券という。どこの証券会社が幹事証券となるかは個々のIPO銘柄によって異なり、その数も2社程度から10社近くまでさまざまだ。なお、幹事証券の代表で、販売する株数が最も多いのが主幹事証券となる。

 あるIPO銘柄を上場時に手に入れたいと思ったら、まずブックビルディング期間中に証券会社に買いたい旨の申し込みを行う。希望する投資家が多ければ抽選となり、その抽選に当たれば買えるわけだが、そもそも自分が口座を開いている証券会社がその銘柄の幹事証券でなければ、申込みすらできない。

 というわけで、IPOで儲けるためにはできるだけ多くの証券会社に口座を開いておく必要がある。その際のコツは、従来からのお得意様が多く営業マンによる思惑での裁量配分が行われやすい大手証券よりも、人の思惑が入らない完全抽選制がメインのネット証券のほうが、普通の個人投資家の場合は不利にならずにすむ可能性が高い。もちろん、ネット証券でも取引の回数が多いなどの条件がつく場合はあるが、裁量配分よりは公平でわかりやすいといえる。IPOで儲けたいなら、その取り扱いが多いネット証券会社を調べて口座を開設しておきたいものだ。

 さて、お待たせしました。7月のIPO銘柄3社を公開が早い順に紹介していく。

全国の不動産関連企業をネットワーク

 まずはアクトコール(6064)。事業内容は、東京証券取引所のサイトで入手した新規上場会社概要によれば、「水廻り、電気、ガス、鍵等、日常におけるトラブル全般を解決するサービスの提供」となっている。

 これだけだと、不特定多数の一般顧客を相手にする各種便利業と同じように思われるかもしれないが、主要顧客は賃貸管理業を営む不動産会社であり、そうした会社が自分たちの物件に入居している住民に対して行う各種住生活サービスをアクトコール社が代行する、というのが正確な内容といえる。

 住生活サービスの提供のほか、企業の社宅探しをサポートするなど、全国千数百社の不動産会社とのネットワークを活用したさまざまなビジネスを展開していく。上場している同業他社は、ジャパンベストレスキューシステム(2453)などがある。

 上場にあたってのスケジュール(ブックビルディング期間、公開価格決定日、購入申込期間等)は表3のとおり。IPOを扱う証券会社は主幹事のSBI証券と、エイチ・エス証券の2社となる。