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2012年7月3日 フィスコ

前場に注目すべき3つのポイント~ファーストリテの動向を注視へ

3日の前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:海外フロー限られ、日経平均は9000円の底固めが続く
■外資系証券9社の注文動向:差し引き130万株の売り越し
■前場の注目材料:既存店売上高が3ヶ月連続で前年割れ、ファーストリテ<9983>の
動向には警戒感

■海外フロー限られ、日経平均は9000円の底固めが続く

☆日経225想定レンジ:上限9050円-下限8980円

日経平均は9000円処でのこう着感の強い相場展開になろう。米国ではISMが発表した6
月の製造業景況指数が49.7と、2009年7月以来で初めて50を割り込んだ。2日のNY市場
はこれが嫌気されたが、追加の緩和期待などが下支えした格好である。米国は4日の
独立記念日の祝日を控え、3日は午後1までの短縮取引となる。そのため、海外勢によ
る資金流入は期待しづらいところであろう。

日経平均はテクニカル面での過熱感や目先的な達成感から利益確定に向かいやすいと
ころ。また、織り込み済みではあろうが、民主党分裂により、野田政権が大きく揺ら
ぐのは避けられず、政治が一気に流動化する可能性から商いが細る可能性もある。


ただし、国内の政局不安のほか、欧州中央銀行(ECB)定例政策委員会で利下げが予
想されていること、米雇用統計では改善が見込まれていることから為替市場では対ド
ル、対ユーロで円安に振れやすいとの見方もされている。為替の円安傾向が下支えと
なる可能性はありそうだ。

物色としては出遅れ感の強いセクターや銘柄への循環物色。また、ファーストリテイ
リング<9983>が発表した6月のユニクロ国内既存店売上高が3ヶ月連続で前年割れとな
った。指数インパクトの大きい銘柄であり、売り仕掛け的な動きには注意したいとこ
ろ。

一方、米国ではハイテク株が堅調だったこともあり、ファーストリテイリングの調整
をハイテク株が吸収する展開も意識されそうだ。そのほかは、材料系の銘柄での短期
資金を中心とした値幅取り狙いといったところか。

■外資系証券9社の注文動向:差し引き130万株の売り越し

朝の外資系証券9社経由の注文状況は、売り1350万株、買い1220万株、差し引き130万
株の売り越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

6月26日(火):600万株の売り越し
6月27日(水):280万株の売り越し
6月28日(木): 60万株の売り越し
6月29日(金):150万株の買い越し
7月 2日(月):140万株の買い越し

■前場の注目材料

・世界的な景気減速懸念も各国の追加緩和期待がサポート要因
・1-6月の国内企業による海外M&Aが過去最高とも、M&A関連に関心高まるか

・既存店売上高が3ヶ月連続で前年割れ、ファーストリテ<9983>の動向には警戒感


☆前場のイベントスケジュール

<国内>

08:50 マネタリーベース(6月、日本銀行)
10:00 営業毎旬報告(6月30日現在、日本銀行)
10:30 毎月勤労統計(5月速報、厚生労働省)