株式レポート
2012年7月6日 マネックス証券

6月の雇用統計直前予想~市場が注目する米雇用市場の動向は?~ - 米経済の「今」を読む -経済指標動向-

春以降、米雇用市場の低迷が意識されている。政府が発表する雇用統計では、市場が注目する非農業部門雇用者数の増加幅が4~5月の平均で+7.3万人増と、毎月+20万人超の増加幅が続いていた12~2月のペースを大幅に下回ったからだ。そのため、今晩(6日)発表される6月分も春先以降の緩慢なペースが続くと見込まれていたが、先行して公表されたADP全米雇用レポート(※)は雇用市場の堅調を示す結果となった。同レポートによれば民間部門の雇用者数が事前の市場予想(+10万人増)を大幅に上回る+17.6万人増とポジティブサプライズ。また、業種別にはサービス業の堅調(+16万人増)に加えて、過去2ヶ月連続で減少していた製造業雇用が増加に転じるなど内容も良好であった。

ADP全米雇用レポートの結果を考慮すれば、今晩発表される政府の雇用統計(6月分)も市場予想を上回る結果が期待できるかもしれない。市場が注目する非農業部門雇用者数の伸びは市場予想で前月比+10.0万人増、当社予想は同+11.5万人増だ(ADPの結果を受けて上方修正)。ただ、同レポート以外の先行指標には冴えないもの(新規失業保険申請件数など)も散見されることから、判断は難しく、当社予想を含めて市場予想から乖離するサプライズも十分起こりうる。

※ADP全米雇用レポート
米民間給与計算サービスのオートマチック・データ・プロセッシング(ADP)による雇用者数調査。通常、政府による雇用統計が発表される週の水曜日に公表され、同統計の先行指標となる。顧客企業の従業員への給与支払いデータを元に、政府統計と同様の手法から推計される。市場では、民間部門雇用者数(対前月差)が注目されることが多い。




マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 戸澤 正樹