つみたてNISA(積立NISA)おすすめ比較&徹底解説[2020年]
2019年12月7日 頼藤 太希

「つみたてNISA」でおすすめの「国内株式型」投信4銘柄
を紹介! 低リスクで信託報酬が安い「国内株式型」で、
プロが推薦するインデックスとアクティブの銘柄は?

つみたてNISAのおすすめ証券会社はココ!

「つみたてNISA」(積立NISA)は、投資で得られた利益(運用益)にかかる約20%の税金がゼロになるお得な制度。この連載では、「つみたてNISA」の特徴を紹介しています。

 「つみたてNISA」で購入できる投資信託・ETF(上場投資信託)は、2019年12月1日現在で173本あります。その中から今回取り上げるのは、「国内株式型」と呼ばれる投資信託です。今回は、「国内株式型」の投資信託の特徴や、おすすめの「国内株式型」の投資信託を紹介します。
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「つみたてNISA」で買える“国内株式型”の投資信託は
情報の得やすさと手数料の安さが強み!

 「国内株式型」の投資信託とは、主に日本国内の株式に投資する投資信託をいいます。

 「国内株式型」の投資信託のメリットは、なんといっても情報が得やすいこと。日本に住んでいる人なら、ニュースやインターネットなどで日本の株式市場の状況や日本企業の情報が、自然と入ってくることでしょう。

 また、海外の株などに投資する場合と比べて、日本国内の株に投資をする方が、いろいろとコストが安く済みます。そこで、「国内株式型」の投資信託は、比較的、手数料が安いものが多いのもメリットです。投資信託を保有中はずっとかかる手数料である「信託報酬」は、たとえ0.2%〜0.3%程度の違いであっても、投資信託を長く保有すればするほど大きな差になっていきます。運用で利益が出ていても、「信託報酬」が高いと、思いのほか儲からないということになりかねません。
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 その他、「国内株式型」の投資信託には「為替リスク」がないため、海外の株などに投資する投資信託と比べて、価格変動幅(リスク)が低いのも特徴の一つです。

 「つみたてNISA」で「国内株式型」の投資信託を選ぶべき人は、これまで投資をしたことがない人。「国内株式型」はわかりやすく、コストの低さからも利益を出しやすい仕組みになっていることから、投資初心者のはじめの一歩として最適ではないかと思います。

 一方で、日本には決して明るくない将来的な不安要因があるのも事実。まだまだ日本は経済成長すると思いますが、中長期的には、人口が少なくなり、消費が減り、経済成長が鈍る可能性があることは知っておいてもいいでしょう。だからこそ、以前の記事でご紹介したとおり、分散投資が大切なのです。
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日本の株式市場の動きを正確に表す指標である
「TOPIX(トピックス)」に連動する投資信託がおすすめ!

 「つみたてNISA」で投資できる「国内株式型」のインデックス投信には、ベンチマークとする(同じ値動きになることを目指す)指数によって、「日経平均株価(日経225)」「TOPIX(東証株価指数)」「JPX日経400」の3つのタイプがあります。

「日経平均株価(日経225)」は、日本経済新聞社が発表している株価指数です。東京証券取引所の第一部(東証一部)に上場している会社から、会社の規模や業種のバランス、株の取引量などをみて、市場を代表すると考えられる225銘柄を選び出したうえで算出しています。「日経平均株価(日経225)」は、225銘柄の株価を単純に平均して算出するので、株価の高い銘柄の値動きに影響されやすくなる傾向があります。

「TOPIX(東証株価指数)」は、東京証券取引所の第一部(東証一部)に上場している全銘柄、約1700社の浮動株(市場で売買可能の株)調整後の時価総額(株価×上場株式数)を指数として算出するものです。そのため、時価総額の大きい銘柄の値動きに影響されやすくなります。

 そして、「JPX日経400」は、東京証券取引所に上場しているすべての銘柄の中から、業績や資本活用の面で優れた「投資家にとって投資魅力の高い会社」400社を選び、その値動きを指数にしたものです。2014年から発表が始まった、比較的、新しい指数です。日経平均株価やTOPIXに連動するインデックス投信と比べて、信託報酬はやや高めの傾向があります。また、「JPX日経400」型のインデックス投信はまだ本数が少なめです。

 「日経平均株価(日経225)」「TOPIX(東証株価指数)」「JPX日経400」の3つの中で、筆者が投資信託を選ぶ際に採用する指数は、「TOPIX(東証株価指数)」です。なぜなら、3つの指数の中でもっとも組み入れられている銘柄数が多く、株式市場全体の値動きを正確に反映していると考えられるからです。また、信託報酬も安い投資信託のラインナップが多いのも魅力です。

 2019年12月1日現在、「つみたてNISA」で購入できる「国内株式型」の投資信託のうち、TOPIXをベンチマークにする投資信託は12本あります。TOPIXに連動するインデックス投信を選ぶ際は、この中から、より信託報酬の安いもの、純資産総額が増えているものを選ぶのを基本にしましょう。

 なお、「国内株式型」の投資信託で、かつ、アクティブ型の投資信託も「つみたてNISA」にはいくつか用意されています。アクティブ投信を選ぶ場合は、過去の運用実績が重要です。過去の運用実績がいいからといって今後もいいとは限りませんが、それでも、今まで安定した成果を出せていれば、しっかりした運用がなされている投資信託だと判断できます。

 もちろん、アクティブ投信の場合も、インデックス投信と同じく、月次の資金流入が堅調で、純資産総額が安定して増えているものを選ぶことが大切です。
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「つみたてNISA」で買うべき
おすすめの「国内株式型」投資信託はこの4本!

 それでは、「つみたてNISA」で購入できる「国内株式型」のおすすめ投資信託を、インデックス投信とアクティブ投信、それぞれ2本ずつ紹介したいと思います。なお、データは2019年11月25日現在のものです。

【インデックス型】のおすすめ投資信託

eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)(三菱UFJ国際投信)
「国内株式型」のインデックス投信の信託報酬は、値下げ競争が激しくなっています。あるインデックス投信が信託報酬を下げたら他のインデックス投信も追随するという、「引き下げ合戦」が続いているのです。私たち投資する側からすればありがたい話ですね。

  eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)は、その中でも信託報酬が安い投資信託。2019年には2月・5月と信託報酬の引き下げを実施するなど、値下げにも積極的です。2017年2月27日の設定から、ほぼ一貫して純資産総額が増加しています。これからも純資産総額が少しずつ増えるにしたがって、より安定した運用が期待できる投資信託だと言えるでしょう。

 ◆ eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)(三菱UFJ国際投信)
ベンチマーク 基準価額 純資産総額
TOPIX(東証株価指数) 11,682円 122.80億円
購入時手数料 信託報酬 信託財産留保額
なし 0.154%以内(税込) なし
【取り扱い金融機関の例】SBI証券松井証券マネックス証券
eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)の基準価額はこちら

<購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンド
(ニッセイアセットマネジメント)

 どうしても日経平均株価をベンチマークにするインデックス投信がいい、というのであれば<購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンドがおすすめです。原則として日経平均株価に採用されている225銘柄のうち200銘柄以上に投資し、日経平均株価に連動することを目指しています。こちらも2019年6月に信託報酬の引き下げを実施しています。
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 ◆ <購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンド
(ニッセイアセットマネジメント)
ベンチマーク 基準価額 純資産総額
日経平均株価(日経225) 13,692円 71.45億円
購入時手数料 信託報酬 信託財産留保額
なし 0.154%以内(税込) なし
【取り扱い金融機関の例】SBI証券松井証券マネックス証券
<購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンドの基準価額はこちら

【アクティブ型】のおすすめ投資信託

コモンズ30ファンド (コモンズ投信)
 コモンズ30ファンドは、投資の目線は30年(30年の長い目で見て成長する銘柄を選ぶ)、投資対象は原則として30銘柄程度、企業との対話を重視するという「30年目線・30銘柄・対話」を銘柄選定の方針に掲げ、長期投資を行う投資信託です。多くの投資信託は100銘柄以上に分散投資するものですが、「コモンズ30ファンド」の場合は、30年スパンでも成長できる真のグローバル企業を30社ほど厳選して投資を行います。リターンも純資産総額も順調に増加しており、評価を上げている投資信託の一つだと言えるでしょう。

 ◆ コモンズ30ファンド (コモンズ投信)
ベンチマーク 基準価額 純資産総額
なし 29,069円 181.25億円
購入時手数料 信託報酬 信託財産留保額
なし 1.078%以内(税込) なし
【取り扱い金融機関の例】SBI証券松井証券マネックス証券
コモンズ30ファンドの基準価額はこちら

ひふみ投信 / ひふみプラス(レオス・キャピタルワークス)
 ひふみ投信は、カリスマファンドマネージャー兼代表取締役社長の藤野英人氏が率いる独立系の運用会社「レオス・キャピタルワークス」が運用する投資信託です。主に日本の成長企業に投資しています。過去5年のトータルリターンは12.76%と、好成績を誇っています。情報提供にも積極的で、「レオス・キャピタルワークス」のスタッフが動画・セミナー・メディアなどで情報発信しています。

 「レオス・キャピタルワークス」に「つみたてNISA」口座を開いて直接購入するほか、SBI証券や松井証券、楽天証券などの証券会社の「つみたてNISA」口座からも購入できます。その場合は「ひふみプラス」という商品名になりますが、運用方針・組み入れ銘柄は同じです。
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「ひふみ投信」の投資方針や運用成績に関する疑問を最高投資責任者の藤野英人さんに直撃! 海外株比率を増やした理由や昨年の成績がTOPIXに負けた原因は?

 ◆ ひふみ投信 / ひふみプラス(レオス・キャピタルワークス)
ベンチマーク 基準価額 純資産総額
なし 48,972円(ひふみ投信)
40,036円(ひふみプラス)
1341.17億円(ひふみ投信)
5908.17億円(ひふみプラス)
購入時手数料 信託報酬 信託財産留保額
なし 1.078%以内(税込) なし
【ひふみ投信の取り扱い金融機関】レオス・キャピタルワークス
【ひふみプラスの取り扱い金融機関の例】SBI証券松井証券マネックス証券
ひふみプラスの基準価額はこちら

 日本に住み、生活している私たちですから、「つみたてNISA」を始めるときに「まずは日本国内に投資しよう」と考える方は多いでしょう。そのときに、今回ご紹介したような投資信託をメインに据えて考えれば、ポートフォリオも組みやすくなると思います。ぜひ検討してみてくださいね。
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頼藤太希(よりふじ・たいき)[マネーコンサルタント]
(株)Money&You代表取締役、ファイナンシャルプランナー(AFP)。日本証券アナリスト協会検定会員。慶應義塾大学経済学部卒業後、外資系生保にて資産運用リスク管理業務に従事。2015年に(株)Money&Youを創業し、現職。女性向けWEBメディア「FP Cafe」や「Mocha(モカ)」を運営。マネーコンサルタントとして、資産運用・税金・Fintechなどに関する執筆・監修、書籍、講演などマネーリテラシー向上に努めている。著書は『投資信託 勝ちたいならこの7本!』『やってみたらこんなにおトク! 税制優遇のおいしいいただき方』 『入門仮想通貨のしくみ』『つみたてNISAでお金は勝手に増えていく』など多数。