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2012年8月6日 フィスコ

景気敏感はしっかり、仕手系材料株の動意でシャープへの関心薄れる

 日経平均は大幅に反発。147.23円高の8702.34円(出来高概算7億2000万株)で前場
の取引を終えた。予想を大きく上回った前週末の米雇用統計の結果を好感した欧米市
場の上昇の流れを受けて、景気敏感セクターを中心に幅広い銘柄に買いが先行した。
これにより日経平均は前場半ばには一時8732.08円まで上げ幅を拡げる局面もみられ
た。
 ただ、為替市場では対ドル、対ユーロともに円高に振れており、これが重荷となる
格好から伸び悩みをみせている。東証1部の騰落銘柄は、値上がり1098に対して値下
がり383、変わらず165と、値上がり数が全体の6割を占めている。
 セクターでは鉱業、証券、非鉄金属、輸送用機器、電気機器、精密機器、ガラス土
石、保険、海運などが強い。トヨタ<%%%7203%%%>が買い気配からのスタートとなり、自動車
セクターをけん引。材料系では決算を手掛かりにルック<%%%8029%%%>が急騰しており、他の
仕手系材料株への波及につながっている。
 日経平均は8700円処でのこう着をみせている。ただ、前週末の下落分を吸収し、25
日線レベルまでのリバウンドであり、テクニカル面では強弱感が対立しやすいところ
であろう。為替が円高に振れている状況のなかでは、25日線を突破するのは厳しく、
利益確定などの戻り待ちの売りも出やすいとみられる。
 ただ、景気敏感セクターは比較的堅調に推移。オープニング・ギャップで始まった
ため陰線となる銘柄も少なくないが、トレンド自体は好転しつつある。また、材料系
ではあるがルック<%%%8029%%%>の急騰が他の仕手系材料株への物色に波及している。短期的
な値幅取り狙いとなろうが、市場の関心がシャープ<%%%6753%%%>などの売り仕掛けに向かい
やすいだけに、市場のムードを明るくさせる。物色としては景気敏感セクターを底堅
さを見極めつつ、決算を手掛かりにした個別物色が続きそうである。
(村瀬智一)