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2012年8月7日 フィスコ

先物主導で振れやすい、次第にオプションSQへの意識も

 日経平均は続伸。52.44円高の8778.73円(出来高概算6億6000万株)で前場の取引
を終えた。ドイツのメルケル政権は欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が先週表明し
た国債購入計画を支持するなど欧州懸念がやや和らいだ。一方、決算発表を見極めた
いとの手控えムードや機関投資家の夏休みが本格化しているため、市場参加者が限ら
れるなか、日経平均は小幅に反落して始まった。
 その後、東証システム障害によってTOPIX先物などの派生商品の売買が止まったこ
ともあり、手掛けづらさもみられた。ただ、景気敏感セクターの底堅さがみられたほ
か、為替市場では対ユーロ、対ドルともに円安に振れるなか、日経平均はじりじりと
上げ幅を拡げている。
 東証1部の騰落銘柄は、朝方こそ値下がり数が上回っていたが、前引けでは値上が
り807、値下がり641、変わらず192と、値上がり数が上回っている。セクターでは、
水産農林、鉄鋼、海運、鉱業、電力、輸送用機器などが堅調。一方、精密機器、繊
維、金属などがさえない。東証のシステムシステム障害によって裁定取引などが止ま
ったこともあり、東証1部の売買代金は3462億円にとどまっている。
 ランチタイムの225先物は日中取引で7月19日以来の8800円に乗せてきており、為替
市場の円高一服もあって一段高が期待されそうである。決算発表を見極めたいとする
手控えムードや政局不安も高まるなか、積極的な参加者は限られている。薄商いのな
かで先物主導によるインデックス買いが日経平均を押し上げてくる可能性がある。
 週末にはオプションSQ(特別清算指数算出)が控えている。オプション権利行使価
格の8750円を突破してきており、8750円を上回る水準が続くようなら、権利行使価格
9000円との中心値である8875円辺りまでの戻りは意識しておく必要はありそうだ。
 参加者が限られており、仕掛け的な商いによって振らされやすい状況である。
(村瀬智一)