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2012年8月8日 フィスコ

シャープや大日本スクリーン製造など

<6753>  シャープ  188  +5
買い先行。鴻海との提携関係を維持していくことを週内にも発表の見通しと報じられ
ている。提携の先行きに対する懸念が台頭していた中、安心感が先行する展開になっ
ているようだ。ただ、取得価格で折り合いがつくのか、十分な資金が調達できるのか
など、ほとんど不透明感は払拭されておらず、目先の買い戻しが中心の動きとみられ
る。モルガン・スタンレー(MS)では目標株価を150円にまで引き下げ、純損益の赤
字は14年度まで継続予想などとしている。
<7735>  大日本スクリーン製造  472  -46
大幅安スタート。前日に第1四半期の決算を発表、ネガティブに捉えられている。営
業損益は17.8億円の赤字となり、通期営業利益は150億円から35億円にまで大幅な下
方修正へ。同業他社との比較でも下方修正幅は大きいとの見方になっている。受注に
関しても、4-6月期は会社計画を下振れ、7-9月期見通しも、従来の400-450億円から
350-400億円へと引き下げている。野村では、セクター内で相対的に業績堅調という
シナリオは修正として、投資判断を「バイ」から「ニュートラル」に格下げ。

<7731>  ニコン  2270  +58
買い優勢。インテルと共同で、次世代半導体製造の中核となる露光装置を開発すると
報じられている。インテルは数百億円の開発費負担を決めたもようとも。先には、イ
ンテルが露光装置の競合企業であるASMLに出資と伝わったことで、同社にとって
は警戒感が先行する状況となっていた。なお、ゴールドマン・サックス(GS)が米半
導体セクターの投資判断を格上げ、米半導体製造装置関連銘柄などが上昇したことも
支援材料となる。

<5352>  黒崎播磨  205  +50
ストップ高。第1四半期営業利益は10.6億円で前年同期比30%増益、上半期予想は従
来の10.3億円から19.7億円にまで上方修正している。コストダウンの進展、ファーネ
ス事業の利益率改善などが業績上振れの背景に。先に決算を発表した品川リフラクト
<5351>が2割の営業減益決算であっただけに、ポジティブなサプライズが強まる形の
ようだ。

<6773>  パイオニア  199  -15
反落。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は6億円で前年同期比69%減益、通期
予想は240億円から200億円に下方修正している。ホームエレクトロニクス事業の不振
が業績の足を引っ張る形に。実績値や通期見通しはややコンセンサスを下回るもの
の、想定の範囲内ではある。ただ、シャープ<6753>の保有株の行方など不透明感が残
る中では、アク抜け期待などは高まりにくいか。なお、会社側では、シャープとの提
携解消に関して協議は行っていないとしている。

<4100>  戸田工業  302  -30
下げが目立つ。前日に第1四半期の決算を発表、業績予想も下方修正しており、嫌気
材料視される格好に。4-6月期営業利益は2.4億円で前年同期比62%の大幅減益、通期
予想は27億円から20億円に下方修正で一転減益見通しとしている。ユーザーの生産調
整の電池材料が不振だったとみられている。苦戦は想定されていたものの、想定以上
の下方修正幅と捉えられている。

<6367>  ダイキン工業  2035  -55
さえない。昨日決算を発表、第1四半期営業利益は222.6億円で前年同期比9%増益と
なり、業績予想は据え置きとなっている。コンセンサス水準は250億円程度まで切り
上がっていたとみられ、失望感が先行する流れに。通期予想1000億円、前期比23%増
益達成は不透明との見方にも。なお、7月の中国売上高の伸び悩みなども警戒材料視
されているもよう。

<5706>  三井金属  166  +12
買い優勢。第1四半期営業利益は25.3億円で前年同期比68%減益、上半期予想は70億
円から48億円に下方修正している。ただ、減額修正の要因は棚卸資産の評価差損31億
円によるもので、これを除くと実質的に上方修正の形ともなっている。リスクオンの
流れに伴う商品市況の回復期待に加えて、スマートフォン向け電子材料の販売好調な
どを評価する動きも先行へ。

<9792>  ニチイ学館  769  +57
強い動きが目立つ。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は前年同期比16%減と2
ケタ減益ながら、悪材料視はされておらず、ここまで株価調整が進んできていたこと
から、目先の悪材料出尽くし感につながる形へ。英会話事業の広告費用増加など先行
投資負担増が背景、ほぼ会社計画どおりの推移と見られている。

<1803>  清水建設  251  +11
決算発表後はしっかり。第1四半期営業利益は27.5億円で前年同期比51%減益、通常
は第1四半期の収益水準は大きくないとみられるなか、上半期計画45億円に対する進
捗率は61%に達している。アナリストコンセンサスは収支均衡に近い水準であったと
みられる。なお、前年比の減益率が大きくなっているのは、前年同期に大型不動産の
売却益が計上されていたことによる。

<6971>  京セラ  6570  +130
堅調。JPモルガン(JPM)では投資判断を「ニュートラル」から「オーバーウェイ
ト」に格上げ、目標株価は7000円から7900円に引き上げている。電子部品業界の収益
性低下懸念に対して、川上に近い素材系部品を手掛け、底堅い収益構造は評価できる
としている。また、ソーラー事業が第2四半期以降利益貢献の見込みなど、利益モメ
ンタムもセクター内で見劣りしないと指摘。