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2012年8月16日 フィスコ

来週以降の上昇期待が押し目買い意欲を高める

 日経平均は大幅に反発。167.72円高の9092.76円(出来高概算15億7000万株)で取
引を終えた。米国市場は薄商いのなかでまちまちだったが、為替市場で円高修正の動
きがみられていることが安心感につながった。また、ここ数日売り込まれていた電機
株や景気敏感セクターを中心とした主力銘柄に買い戻しとみられる流れが強まってい
る。
 日経平均は買い一巡後は9000円を挟んでのもみ合いが続くなか、10時半過ぎ辺りか
ら先物主導によるインデックスに絡む資金流入によって上げ幅を拡げている。後場に
入ってもじりじりと上げ幅を拡げるなか、大引け間際には一時9094.09円まで上昇し
た。ただ、売買代金は連日で1兆円を下回るなど、薄商いのなかでインデックスに絡
んだ商いのインパクトが大きかった。
 ファナック<6954>、ファーストリテイリング<9983>が日経平均をけん引する格好と
なったが、日経平均構成銘柄のうち196銘柄が上昇している。東証1部の騰落銘柄は値
上がり数が全体の7割を超えていた。
 予想を上回る米小売売上高をキッカケに米国では追加緩和策(QE3)への期待が後
退し、これが為替市場での1ヶ月ぶりの円安水準につながったとみられている。この
円安を受けて景気敏感セクターを中心にしたコア銘柄への見直しが強まったとの見
方。
 出来高を伴っての上昇ではないため、インデックスに絡んだ商いによって反動は警
戒されやすい。しかし、日経平均は直近戻り高値を射程にしているほか、一目均衡表
では上値抵抗だった雲上限を上放れ、遅行スパンは上方転換シグナルを発生させた。
足元の調整局面では押し目狙いのスタンスに向かいやすく、夏休み明けとなる来週以
降の上昇期待が全体相場を下支えしよう。
(村瀬智一)