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2012年8月21日 フィスコ

全体はこう着、アップルや省エネなどテーマ物色に

 こう着感の強い相場展開が続きそうである。欧州では欧州中央銀行(ECB)が積極
的な国債買い入れに踏み切るとの一部報道に対し、ドイツ連銀が反対する立場をあら
ためて表明したことで期待感が後退する格好となり、銀行株が総じて軟調だった。米
国では年初来高値に接近するなか、利益を確定する動きが優勢だった。シカゴ日経
225先物清算値は大証比変わらずの9190円であり、手掛けづらい展開になろう。
 また、前週は米国市場の強い値動きや投信設定への思惑によるインデックス売買が
日経平均を押し上げていた。昨日で投信の需給期待が通過したため、手掛かり材料難
にもなる。東証1部の売買代金が連日で1兆円を下回る薄商いのなか、資金流入が望め
ないようだと材料株などによる短期的な売買に絞られる可能性がある。その材料株に
ついても、やや日替わり的な物色を意識した値幅取り狙いになろう。

 今週は欧州各国の首脳会談が予定されているが、期待感よりは慎重姿勢が高まって
きている。また、上海指数の弱い値動きなど中国の景気懸念も強い。そのため、全体
として景気敏感セクターは手掛けづらく、内需系にシフトしやすいだろう。

 材料系については米アップルの連日の最高値更新を背景に、アップル関連・スマー
トフォン関連といったテーマ銘柄への物色が期待される。そのほか、経産省は来年度
からマンションに住む一般家庭の節電を支援する方針が伝えられている。空調や照明
の電力を管理するシステムの導入費用を最大で半額補助すると伝えており、省エネ関
連への材料株物色の流れが強まりそうである。

 日経平均は9200円近辺でのこう着となろうが、戻り高値を更新し3ヶ月半ぶりの水
準を回復。目先的な達成感のほか、テクニカル面では過熱感も意識されるため、想定
内の一服といった見方であろう。

 なお、20日のNY市場でダウ平均は3.56ドル安の13271.64、ナスダックは0.38ポイン
ト安の3076.21。ADRの日本株は三井物<%%%8031%%%>、NTTドコモ<%%%9437%%%>、ソニー<%%%6758%%%>が小
じっかり。半面、ホンダ<%%%7267%%%>、キヤノン<%%%7751%%%>、三菱商<%%%8058%%%>が小安いなど、対東
証比較(1ドル79.45円換算)で全般小動きだった。