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2012年8月23日 フィスコ

内需主導だが、景気敏感へのシフトも意識しておく必要

 本日の東京市場も引き続き薄商いとなり、日経平均は前日終値を挟んでのこう着と
なりそうだ。欧州市場は、ギリシャ首相とユーロ圏首脳との会談が多数予定されてい
るなか、不安感が強まったことで下落。米国市場は織り込み済みではあろうが、PC大
手デルの下落影響からテクノロジーセクターが引き続き弱い値動きだった。シカゴ日
経225先物清算値は大証比35円安の9075円となり、これにサヤ寄せする格好から、利
益確定の売りが先行しやすい。
 また、中国の8月HSBC製造業PMI速報、欧州の8月サービス業購買担当者指数(PMI)な
どの経済指標の発表が予定されており、手控え要因になる。景気刺激策への期待がく
すぶる中国のPMIを受けた、上海指数の動向を見極めたいところであろう。薄商いの
状況が続くなか、指標発表が通過するランチタイム以降には、先物市場での仕掛け的
な商いに注視する必要も。

 物色としては引き続き内需・ディフェンシブ系にシフトしやすいと考えられる。直
近では観光需要の好調などから証券各社による鉄道セクターへの強気見解が相次いで
おり、資金が向かいやすいであろう。また、昨日上昇が目立った小売の一角の持続性
も注目される。

 ただし、米国ではFOMC議事録が公開され、追加緩和期待が再燃している。足元で利
益確定の動きがみられている景気敏感セクターへの見直しも意識しておく必要はあり
そうだ。薄商いのなか日替わり的な物色にもなりやすい需給状況であり、やや割り切
りスタンスながらも景気敏感へシフトする局面では素直に乗る戦略となろう。

 なお、22日のNY市場でダウ平均は30.82ドル安の13172.76、ナスダックは6.41ポイ
ント高の3073.67。ADRの日本株はトヨタ<7203>、キヤノン<7751>、三井住友<8316>、
三菱商<8058>、コマツ<6301>、京セラ<6971>など、対東証比較(1ドル78.61円換算)
で全般軟調だった。