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2012年8月28日 ザイ編集部

「今、役に立つことは書くな!」~“さわかみ投信”澤上さんのマル秘ノートを初公開!~

ダイエットを成功させるには、その日何を食べて、どのくらい運動したのか記録をつけることが重要だ。これは投資においても同じこと。勝ち組の投資家たちは、どんなふうに記録をつけているのか? プロのマル秘ノートが見たい!ということで、今回のターゲットは資産運用のカリスマ、澤上篤人さん。門外不出のノートを見せていただくことに成功した!

澤上さんのノートづくり歴は40年!

長期投資のカリスマ、澤上篤人さん

 澤上さんは午前中をインプットの時間にあてている。朝7時10分に出社し、それから延々と新聞や研究所のレポートなどを読み、おもしろい記事を書き写す。だから取材のアポを入れたりするのはすべて午後になる。

 スクラップやネットはほとんど意味がないという。

 「僕も昔はスクラップをしていたけど、スクラップはダメ。貼ってどんどん厚くなって、やったような気になるけれど頭からはスコンと抜けたままでまったく残らない。その点、手書きは時間はかかるけど、手間をかけた分だけ頭に入っている

 インターネットも一見便利なようだが、澤上さんの情報収集には役立たない。ネットは速報性がメリットで、長い時間軸のデータというのは、実はほとんどないからだ。また、紙媒体と違って、ネット上では重要なところに下線を引くこともできない。

今役立つことではなく、将来必要になるものを書く

 ノートには“何を”書くのか。

 「今、役に立つことではなく、将来必要になるものを書く」これが重要だと説く。今必要なデータならわざわざノートにする必要はないのだ。数年後、ふと思い出したときに見直すことで役に立つと思った記事を書き留め、頭に残しておくことが大切なのだ。ノートをつけるときのポイントは次の2つ。

(Point 1)その日の気になったデータをとにかく書き写す

 書くことで記憶に残す、という作業だ。投資のキホンは「考える」こと。考えるためのきっかけ作りの意味も含めて、とにかく気になったデータをノートに書き写すこと。まったく異なったデータが隣り合わせになっても構わない。書けば、どこに書いたかは自然と頭に残るものだ。

Point 2)データを書き写すときは日付と出所を必ず明記する

 新聞やレポートなどで、おもしろいデータや記事を見つけたらノートに書き写す。そのときに、元の記事に戻れるように日付と出所を必ず明記すること。出所は記事の信ぴょう性の判断にも役立つ。

澤上さんの几帳面な字で書かれたデータ中心の情報ノート
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 これが澤上さんの几帳面な字で書かれたデータ中心の情報ノートだ! 1997年当時のものだが、その時点でCO2排出量をチェックし、書き留めているとはさすが。

 最後に澤上さんからはこんなアドバイスが。

 「個人投資家は自分の興味のある分野だけに注目し、ノートにつけていくこと。あれもこれもと幅を広げてしまうと、続かなくなってしまう。好きだからこそ追いかけ続けられるのだから」

 発売中のダイヤモンド・ザイ10月号では、澤上さんのほかにも、日経平均を大きく上回る成績を出している「ひふみ投信」のファンドマネジャー、日本株で1億円を作った個人投資家テスタさん、金融ストラテジストの春山昇華さんなど、総勢10人のアイディア満載のノート術を紹介しています。是非、続きは本誌で!