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2012年9月3日 フィスコ

先物に振らされやすい状況、レイバーデー明けの海外勢に期待

 日経平均は3営業日続落。56.02円安の8783.89円(出来高概算15億9000万株)で取
引を終えている。後場半ばに一時8893.39円まで切り返す局面もみられたが、先物主
導の売買によってあっさり下げに転じ、終値ベースでは8月6日以来の8800円を割り込
んでいる。
 先週末の米国株高を背景にシカゴ先物にサヤ寄せする展開が見込まれていたが、中
国経済指標の悪化や為替の円高が重しとなった。注目された8月の中国HSBC製造業PMI
改定値は47.6となり、速報値の49.3を下回った。ただ、オーストラリア・ニュージー
ランド銀行(ANZ)は最新リポートで、中国の成長見通しを下方修正したが、早期の
預金準備率引き下げを予想したことを手掛かりに上海市場は上昇。この流れを受け
て、コマツ<6301>は一時プラスに転じるなど、景気敏感セクターのコア銘柄に切り返
す動きがみられた。
 しかし、大引けにかけては225先物が一気に日中高値水準から安値水準に下押すな
ど、先物市場での荒い値動きに振らされる格好に。これを受けてプラスレンジで推移
していた主力銘柄は軒並み下げに転じており、指数インパクトの大きいファーストリ
テイリング<9983>が安値引けとなったほか、ソフトバンク<9984>も安値圏で取引を終
えた。
 先週同様、先物に振らされやすい状況は想定されていたが、薄商いのためインデッ
クスに絡んだ売買に予想以上に振らされてしまっている。米国がレイバーデー明けに
よって市場参加者が増えることが期待されるが、海外勢の商いが膨らまないようだ
と、引き続き先物主導によるインデックス売買の影響を受けやすい。
 そのため、次第にインデックス売買に振らされない材料株に短期資金がシフトしや
すいであろう。
(村瀬智一)