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2012年9月28日 フィスコ

中国の追加の景気刺激策の発表待ちだが

 日経平均は反落。30.43円安の8919.44円(出来高概算7億株)で前場の取引を終え
た。スペイン政府の緊縮策発表を好感した欧米市場の上昇の流れを背景に、景気敏感
セクターのコア銘柄を中心に買いが先行した。225先物は8990円で始まり、その後
9000円を回復するなど、シカゴ日経225先物清算値(8960円)を上回って始まった。
 ただ、買い一巡後は追加の景気刺激策の発表が期待される中国・上海市場の動向を
睨みつつ、手掛けづらい状況に。東証1部の騰落銘柄は、値上がり526に対して値下が
り954、変わらず188と、値下がり数が全体の過半数を占めている。
 セクターでは石油石炭、鉄鋼、電力・ガス、その他金融、不動産が小じっかり。一
方、海運、卸売、その他製品、輸送用機器、証券などが冴えない。なお、本日マザー
ズ市場へ上場したメディアフラッグ<6067>は買い気配スタートとなり、前引け段階で
は1530円買い気配で差し引き29万株程度の買いに。
 寄り付き前に8月の鉱工業生産は90.5と前月比1.3%低下した。中国経済の減速を背
景に部品や素材などの生産が鈍った。日中関係の悪化によって、9月以降の低調で推
移するとみられている。経産省は2ヶ月ぶりに基調判断を下方修正した。
 中国の減速が警戒されるなか、市場の関心は昨日同様、中国の追加の景気刺激策発
表への期待であろう。国慶節を前に刺激策が発表されるとの見方がされているが、尖
閣諸島問題を巡る緊張から先回りの動きは厳しい。市場では様子見姿勢から次第に利
益確定の流れに向かいそうである。
 ただし、上値追いの流れはないにせよ、3月決算企業の中間期末、週末・月末最終
日となり、月末のドレッシングなどの需給が下支えとして期待される。中国は大型連
休に入り、欧州はスペイン問題への警戒感が和らぐなか、下へのトレンドというより
は底堅い展開に。
(村瀬智一)