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2012年10月3日 フィスコ

様子見材料には事欠かない

 日経平均は4営業日続落。39.18円安の8746.87円(出来高概算13億9000万株)で取
引を終えた。スペイン情勢を背景とした欧米市場の不安定な流れを受けて売りが先
行。目標株価の引き下げが観測されている値がさの半導体関連の弱い値動きも日経平
均を押し下げる要因に。
 一方、米自動車販売の好調が伝えられたトヨタ<7203>など自動車株の一角がしっか
り。昨日下げの要因だったファーストリテイリング<9983>は、既存店売上高が予想ほ
ど悪くなかったことで買い戻しが先行。指数インパクトの大きさから日経平均を下支
えする格好に。
 ただ、売買代金が連日で1兆円を割り込む薄商いのなか、先物市場では売り仕掛け
的な動きもみられ、ファーストリテイリングのみでは支えきれずに、日経平均は続
落。東証1部の騰落銘柄数は値下がり数が全体の6割を占めている。
 スペイン問題については4日の欧州中央銀行(ECB)理事会でのドラギ総裁発言など
は注目され、期待感から売り込みづらくなりそうである。また、今晩の米国ではMBA
住宅ローン申請指数、ADP全米雇用報告、ISM非製造業景気指数などの経済指標の発表
が予定されている。雇用統計の前哨戦となるADP全米雇用報告に改善がみられれば、
米株上昇を手掛かりとしたリバウンドが期待されよう。とはいえ、4日のFOMC議事録
(量的金融緩和の第3弾(QE3)導入を決めた9月12、13日分)の内容等がマーケット
の変動要因になるなど様子見とする材料が多く、物色は短期的な値幅取り狙いが続き
そうである。
(村瀬智一)